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新調された櫂伝馬2隻を進水させるオクムラボート販売の船大工ら=赤穂市坂越
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新調された櫂伝馬2隻を進水させるオクムラボート販売の船大工ら=赤穂市坂越

 兵庫県赤穂市坂越、大避神社の祭礼「坂越の船祭」(国重要無形民俗文化財)の船渡御で先頭を切る手こぎの和船「櫂伝馬」2隻が、約40年ぶりに新調された。坂越のふるさと海岸で28日、生浪島堯宮司らによる神事の後、船下ろしされ、大避神社の神地で、坂越湾に浮かぶ生島の船倉へと漁船でえい航された。

 船祭は北前船や塩回船の港町として栄えた坂越で、300年以上前に始まったという。10月第2日曜の本宮では、生島にある御旅所へ、11隻の船団が悠然と進む船渡御が行われる。

 このたび、新調された櫂伝馬2隻は、ともに長さ約9・6メートル、重さ約1トン。地元住民らでつくる「坂越の船渡御祭保存会」が国や県、同市の支援を得て、姫路城内堀の遊覧和船も手掛けたオクムラボート販売(姫路市的形町的形)に建造を委託した。

 船祭の和船は長く、赤穂市唯一の和船大工だった湊隆司さんが手掛けていたが、2014年に湊さんが亡くなってからは、神輿船や歌船の修理などを同社が担っていた。櫂伝馬はスギを主体に、クスやヒノキ、ケヤキなどを使って強度を高めたという。

 ともに同社の船大工(66)は「息子の妻が坂越の出身で思い入れがあった。娘を嫁にやるような気持ち」、男性(28)は「古くから坂越の人たちが大切にしてきた櫂伝馬の進水が終わってほっとした」と話していた。

 同保存会の篠原明会長(81)は「船渡御を将来にわたって継承する課題の一つを解決できた」と船の出来栄えに満足した様子だった。(坂本 勝)

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