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今年5月の実証実験で走行した自動運転バス=理化学研究所播磨事業所
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今年5月の実証実験で走行した自動運転バス=理化学研究所播磨事業所

 5月、大型放射光施設「スプリング8」で知られる理化学研究所(理研)播磨事業所(兵庫県佐用町光都)の敷地内で行われた自動運転バスの実証実験で、試乗してアンケートに答えた人の8割以上が走行時に「安心」「少し安心」と感じたことが分かった。一方、今回の試乗ではスタッフが同乗したが、スタッフのいないバスへの乗車は半数近くが「不安」「少し不安」と回答した。県はこうした結果を報告書にまとめ、実用化への検討を重ねる。

 実験は、県が理研、神姫バス(姫路市)、ウエスト神姫(相生市)、ソフトバンク傘下のSBドライブ(東京)と協力。5月20~23日、全国で初めて、走行エリア外から遠隔監視して自動運転バスを走らせた。

 県によると、4日間で延べ907人が乗車し、計111便を運行。参加者にアンケートも実施し、524人から回答を得た。乗車前の印象として走行時を「安心」「少し安心」と答えたのは35%にとどまったが、乗車後の印象では80%に増えた。

 ブレーキ時についても、乗車前の印象として「安心」「少し安心」と答えたのは32%だったが、乗車後の印象では72%に増えた。実際に乗ってみて、不安が解消されたことが裏付けられた。「音が静か」「走行がスムーズ」など肯定的な感想も目立った。9割超の人が自動運転バスの実用化を望んだ。

 報告書の中で、県は遠隔監視と車両の双方で課題を指摘した。遠隔監視では、画面だけではトラブルが起きた時に車内外の適切な状況把握が難しいとし、監視地点から車内と対話できる機能が必要とした。車載カメラや監視するパソコンの台数を増やすことも検討すべきとしている。

 車両では、バッテリーが4時間で約2割しか充電できず、運行に支障が出たこともあったとし、急速充電器の導入やバッテリー強化の必要性を挙げた。県企業庁は「自動運転バスが認知されるきっかけになった。課題が多く見つかったが、対応を検討していきたい」としている。(河尻 悟)

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