西播

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今季350匹目の羽化となったアキアカネ。羽に印を付けて放した=たつの市揖西町中垣内(前田清悟さん提供)
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今季350匹目の羽化となったアキアカネ。羽に印を付けて放した=たつの市揖西町中垣内(前田清悟さん提供)

 兵庫県たつの市のNPO法人「たつの・赤トンボを増やそう会」が人工飼育に取り組むアキアカネの今季の羽化数が、過去最高の350匹に達した。2008年の活動開始から丸10年。今後は自然羽化を増やす試みにも本格着手する。

 同会は、地元出身の詩人三木露風が童謡「赤とんぼ」に描いた情景の復活を目指し発足した。人工飼育で使う卵は毎秋、宍粟市で交尾後の成虫を捕獲し採取。卵の温度管理やヤゴへの餌の与え方など手探りでスタートした。11年に初の羽化にこぎつけ15匹が誕生。12年は初の屋外羽化を含め68匹を記録し、15年は303匹まで増えた。

 現在はたつの市揖西町中垣内の施設「赤トンボハウス」と会員宅で水を張ったプラスチックケースを使う方法と、水田に網で囲った木箱を置くやり方で、いずれも卵から飼育。今季は猛暑の影響で羽化ペースが速まったものの、13日までに、水田10カ所で33匹、同ハウスなどで318匹の計351匹が誕生した。

 水田では農薬処理した苗と一緒に飼育することで農薬の影響を検証する実験を兼ねる。安全性が確認できた農薬で地元農家が育てた「たつの赤とんぼ米」は、道の駅みつなど市内の直売所で販売されている。

 同会では赤トンボハウス前に自然羽化の観察エリアを新たに整備。約700平方メートルの湿地を造り、産卵期を迎えるアキアカネを呼び込む。同会の前田清悟理事長は「人工飼育のノウハウが結果に結びつきうれしい。今後は自然羽化にも力を入れ、目標の自然繁殖に一歩でも近づきたい」と話す。(松本茂祥)

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