西播

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宰領の指導を受け、獅子舞を練習する高校生ら=赤穂市塩屋
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宰領の指導を受け、獅子舞を練習する高校生ら=赤穂市塩屋
完成した記録集と道具を作る保存会メンバー=赤穂市塩屋
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完成した記録集と道具を作る保存会メンバー=赤穂市塩屋

 兵庫県赤穂市塩屋の塩屋荒神社秋祭りで披露される塩屋獅子舞の復活50周年を記念し、同獅子舞保存会(伊多義典会長)が、獅子舞の記録集と要約版のしおりを作った。道具作りの方法なども記載し、「記録に残せば獅子舞を変わることなく続けられる」と保存会副会長の市川邦行さん(57)。獅子舞は20日午前と21日午後、同神社で披露される。

 塩屋獅子舞は江戸時代中期後半頃に始まったという。かつては雄舞と雌舞の舞い姿を隔年で演じていた。舞い手が減り途絶えたが、1968年、有志で雄舞を復活。71年に獅子舞保存会を結成した。

 獅子舞には神様の使者の鼻高と獅子をからかう唐子らが登場し、太鼓や笛、かねのはやしで舞う。「たちあがり」から始まり、怒り狂った獅子に逃げ回る唐子を鼻高が助け、獅子をおとなしくさせる「つっかけまい」まで8演目がある。

 記録集「塩屋荒神社獅子舞の歴史」はA4判36ページで300部を作製した。全8章で、獅子舞の由緒などを概説。6章では、獅子舞の演技の名称や衣装などを写真付きで紹介した。A4判表裏のしおりも2300部を作った。いずれも県の補助を受けた。

 復活50年を機に、伝統の継承に向けて、約160本の御幣など外注していた道具類も保存会で作ることに。道具作りを指導する水野善弘さん(66)は「獅子舞を絶やさないよう次世代に引き継ぎたい」と話した。

 獅子舞を演じるのは初挑戦の高校1年生ら。経験者の宰領から一対一で指導を受ける。佐用高校1年の男子生徒(16)は「小さい頃から憧れていた。宰領に励まされるし、一番上手に舞いたい」。宰領長の上住陽介さん(40)は「世代を超えた住民との触れ合いは祭りならでは」と話す。

 獅子舞の披露は20日午前9時20分、21日午後2時15分、同3時半から同神社で。同4時からは東西の屋台などが勇壮に練る。同神社TEL0791・42・2385

(坂本 勝)

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