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赤穂藩主森家の具足を精巧に描いた絵=赤穂市立歴史博物館
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赤穂藩主森家の具足を精巧に描いた絵=赤穂市立歴史博物館

 赤穂市立歴史博物館(兵庫県赤穂市上仮屋)で、新収蔵資料展が開かれている。赤穂藩主の森家が使った甲冑や采配、陣羽織などを精巧に描いた具足図の屏風や、大石内蔵助が討ち入り約4カ月前に義父に宛てた手紙、赤穂緞通でこれまで見られなかった丸形(楕円形)の作品など約150点を展示する。来年1月15日まで。

 1989年4月に開館した同館は、塩▽城と城下町▽赤穂義士▽旧赤穂上水道-などの資料約6千点を所蔵する。収蔵資料展は4回目で、前回の2003年度以降に集まった物から未公開分を中心に紹介する。

 森家の具足図屏風は横約3・8メートル、縦約1・7メートルを対にした六曲一双。津山藩時代からの森家当主の具足を和紙47枚に描写。1枚には「仰せを受けて森家に伝わる具足・武器類を拝見し、拙き筆で絵にした」という意の文が残る。落款から赤穂藩士の鯰江高鳳(犀之助)が描いたという。

 内蔵助の手紙は元禄15(1702)年8月27日付で妻りくの父、豊岡藩の家老石束源五兵衛宛て。豊岡が洪水に遭ったことへの見舞いや内蔵助が備前に行くことを知らせている。赤穂義士の小野寺十内が赤穂浅野家の御用商人だった大塚屋に宛てた書状、天保8(1837)年に江戸へ運んだ赤穂の塩1船分に現在の貨幣価値で約8350万円が支払われたことを示す「塩仕切書」も並ぶ。

 木曽こころ学芸員は「元禄期の酒税の帳簿もあり、赤穂の造り酒屋を調べられる。貴重な資料を通じ、赤穂の歴史と文化を再発見して」と呼び掛ける。

 200円(小中学生100円)。水曜と年末、1月4日休館。同館TEL0791・43・4600

(坂本 勝)

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