西播

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縁結びの松を孫と一緒に見る国岡豊さん(右)と長棟光亮さん(左)=岡山県瀬戸内市牛窓町(長棟さん提供)
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縁結びの松を孫と一緒に見る国岡豊さん(右)と長棟光亮さん(左)=岡山県瀬戸内市牛窓町(長棟さん提供)

 幹が結び目のようにぐるりと回った珍しい「縁(円)結びの松」がバレンタインデーの2月14日、岡山県瀬戸内市牛窓町から兵庫県赤穂市御崎の桃井ミュージアムの庭に移植される。同館は「大勢のカップルに来てもらい、恋人の聖地・御崎を盛り上げたい」と、移植やモニュメントデザインの費用20万円をクラウドファンディングで募っている。

 松は樹齢約40年のクロマツで高さ約3メートル。同館スタッフの長棟光亮さん(45)が約10年前、牛窓神社参道入り口近くで偶然見掛けた。根元近くの幹が輪っかのように巻いていた。

 造園業を営む長棟さんは「こんな松は見たことがない」と急いで車を止めた。植わっていた場所が、野菜農家の国岡豊さん(80)の庭だと知り、譲ってほしいと願い出た。国岡さんは申し出を断り、理由を説明した。

 約40年前、国岡さんの長男が小学校低学年だった頃、苗をいたずらで結んだ。国岡さんの父親がその苗を植え、そのまま生育したという。国岡さんは「子どもの思い出なので…」と断った。

 長棟さんは諦め切れず、2016年に再訪。赤穂御崎と牛窓はともにプロポーズにふさわしいロマンチックな場所「恋人の聖地」に認定されていることなどを説明。「縁結びの松として赤穂御崎で大切に育てたい」と訴えた。国岡さんは長棟さんの熱意を受け止め、同館を訪れて「ここに松が来るのだな」と確認し、譲渡を承諾した。

 移植に向けて根回しの作業をし、当初は17年2月ごろに移す予定だった。しかし、16年夏に葉が茶色く変色。状態を見に行った長棟さんは、雑木林に覆われた日照不足が原因と判断し、許可を得て木々を一部伐採した。光が当たると縁結びの松は元気を取り戻し、移植できるようになった。

 長棟さんは「国岡さん親子の思い出が詰まった松を大切に育てたい」と話し、移植後、日を改めて国岡さん夫妻を招待して披露したいという。赤穂雲火焼窯元のある同館はこの松を核に、恋人や夫婦らが有意義な時間を過ごせるように雲火焼などの体験メニューを充実させる。

 クラウドファンディングは2月13日まで。インターネットの「FAAVO(ファーボ)兵庫」で応援できる。桃井ミュージアムTEL0791・56・9933

(坂本 勝)

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