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雪が残る鷹巣地区で新生活を始めた春名将資さん、はなさん=宍粟市千種町鷹巣
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雪が残る鷹巣地区で新生活を始めた春名将資さん、はなさん=宍粟市千種町鷹巣

 山に囲まれた兵庫県宍粟市千種町鷹巣地区で、横浜市からUターンした声楽家の男性(33)と米国出身のミュージカル女優の妻(27)が、インターネットを駆使して収入を確保しながら田舎暮らしを満喫している。英語と声楽の教室も姫路市や宍粟市山崎町に開く予定で、2人は「田舎でも工夫すれば生活できる。同級生にも『心配せずに帰ってこい』と伝えたい」と話す。

 鷹巣出身の春名将資さんと、米カリフォルニア州出身の妻はな(本名・Hannah)さん。

 将資さんは東京工業大大学院で学び、石油開発などプラントビジネスの分野で大手総合商社の内定を得たが、声楽家を志すために辞退した異色の経歴を持つ。はなさんは6歳からミュージカル劇団に所属し、数々の舞台に立ってきた。

 2人はキリスト教東京バプテスト教会の聖歌隊で出会い、2016年に結婚。将資さんはシンガー・ソングライターとして、はなさんは大学の英語教員を務めたり、テレビCMに出演したりして活動していた。

 だが、東京での暮らしは仕事最優先で、はなさんが体を壊したことも。将資さんは8歳で父親を亡くし、母親が鷹巣で一人暮らしをしていた。はなさんが「家族を大切にして田舎で暮らそう」と提案し、18年4月に2人でUターンした。

 鷹巣は千種川支流の源流域にある89世帯239人の集落。将資さんは生計を立てるため、ネットでボイストレーニングの仕事を始めた。フィリピンや九州など国内外の生徒をパソコン画面を通じて指導する。はなさんも大学のオンラインクラスで、生徒の英語の発音をチェックする。

 横浜時代より収入は減ったが、実家の維持管理費などを負担しても支出が減り、月収の目標はクリア。5月からはミュージカルを通して英語や声楽、表現力が身につく教室を姫路と山崎に開く。

 春名さん夫婦は「田舎での本当の社会貢献は、しっかりと自立して生活すること。私たちと触れ合って豊かな人生を歩んでくれる人が一人でも増えれば帰ってきて幸せ」とほほ笑んだ。

 教室の無料体験会が、3月の第2~5土曜日に姫路市花影町のビルで、毎週木、火曜日に宍粟市山崎町のテレマン楽器で開かれる。小学生から大人まで対象で、各レッスン90分。(古根川淳也)

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