西播

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ジャコウアゲハの羽化とふ化について調査した(左から)尼子公一さん、山下一之さん、木村繁之さん=赤穂市内
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ジャコウアゲハの羽化とふ化について調査した(左から)尼子公一さん、山下一之さん、木村繁之さん=赤穂市内
さなぎから羽化したジャコウアゲハ(木村繁之さん提供)
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さなぎから羽化したジャコウアゲハ(木村繁之さん提供)
卵からふ化したジャコウアゲハの幼虫(木村繁之さん提供)
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卵からふ化したジャコウアゲハの幼虫(木村繁之さん提供)

 兵庫県赤穂市の男性3人がアゲハチョウの一種、ジャコウアゲハが自然環境で卵から成虫になる様子の観察に取り組み、卵から幼虫に変わるふ化と、さなぎから成虫になる羽化の時期が年4回あることを確認した。寒くなるとふ化も羽化もせず、さなぎのまま越冬することも突き止めた。

 3人は木村繁之さん(83)と尼子公一さん(74)、山下一之さん(72)。同市高雄の千種川河川敷に自生する一年草ハマウツボの保護活動に取り組む中で、ジャコウアゲハの生態に関心を持ち、2017年春から観察を始めた。

 ジャコウアゲハは本州北部から南西諸島までに見られ、ふ化と羽化の時期がそれぞれ年2~4回あるとされ、暖かい地域ほど、回数が増えるという。3人は、赤穂のジャコウアゲハがどの時期にどの程度ふ化や羽化するのかを調べるため、草むらなどでさなぎや卵を見つけると、通し番号のシールを間近に貼って猛暑の中も記録を続けた。

 18年は、4~5月▽6月▽7~8月▽8~9月-にふ化が確認できた。4~5月と6月はふ化率が80~90%台に上ったが、7~8月と8~9月は60%弱と低かった。カビや乾燥のため、ふ化しなかった卵も見られた。河川敷付近と山側でもふ化率に差があり、湿度や幼虫の餌となる薬草ウマノスズクサの成長度合いなどの違いも影響した。

 羽化も、3~4月▽5~6月▽7月▽8~9月-の4回を確認したが、夏場の羽化率は低かった。10月~2月はふ化も羽化も確認できなかった。調査結果は報告書2冊にまとめた。

 兵庫県立大学自然・環境科学研究所(丹波市)の高木俊講師は「データ量に驚いた。季節によって、どのような場所を選んでさなぎになるか、選んだ場所によって羽化率が異なるか、調べてみても面白い」と今後の調査に期待した。

 木村さんは「異常高温や多湿が続くと、ふ化率も悪化し、生物の子孫維持に影響するのでは。調査を続けることが高雄の自然が本当に残っている証しになる」と話した。(坂本 勝)

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