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赤穂市福浦の方言について卒業論文にまとめた塩田真秀さん=徳島市南常三島町1、徳島大学
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赤穂市福浦の方言について卒業論文にまとめた塩田真秀さん=徳島市南常三島町1、徳島大学

 兵庫県西端に位置する兵庫県赤穂市福浦の方言について、徳島大学総合科学部4年の塩田真秀さん(22)=たつの市=が卒業論文にまとめた。1963年9月に中国地方の岡山から関西地方の兵庫に越県合併後、方言の変化や住民の言語意識への影響があったかどうかを調査。「方言の変化は合併時に(中学生以下の)言語形成期だった60代に顕著だが、70代以上ではそれほど見られない」などと結論づけた。(坂本 勝)

 塩田さんはたつの市で育ち、相生高校を卒業した。徳島大では、村上敬一教授(地域言語学)の研究室に在籍。村上教授が2001年、福浦を含むJR赤穂線と山陽線沿線で方言の浸透について調査したことを知って関心を持ち、研究課題に選んだ。

 昨年9、12月に4日間、福浦を訪れ、住民に聞き取りをした。11月に自治会の協力を得てアンケートも配り、福浦の本町と新田両地区の60代以上の男女から121件の有効回答を得た。

 「(今日はどこにも)行かない」の言い方をどう表現するか「イカン」「イカヘン」「イキャヘン」の中から選ぶ設問では、関西の方言の「イカヘン」が74%と圧倒的に多かった。「イカン」が17%で続き、「イキャヘン」を選んだ人は70代男性3人のみ。1993年の先行調査では「イカン」と「イカヘン」が併用されていたが、「イカン」は激減したことが分かった。

 また「(今日は一日中雨)だ」という語尾については、「ダ」を使う人が22%と最少。「ジャ」が25%で上回り、「ヤ」が最多の51%を占めた。80代以上よりも70代と60代で「ヤ」を使う人が多かった。

 聞き取りでは、「子どもの頃に『イカヘン』という言葉はなく『イカンド』『イケヘン』を使っていた」との証言も。合併後、赤穂の学校へ転入し、「キョテー(恐ろしい)」や「ミテル(無くなる)」といった中国地方の方言を使い、からかわれた-と話す人もいたという。

 村上教授は「越県合併を経験した人に話を聞けるうちに記録を残せた。資料的価値がある」と評価。塩田さんは「福浦の皆さんのおかげで貴重なデータを得られた」と感謝し、「(合併前に)福浦とともに福河村を形成していた寒河(岡山県備前市日生町)や赤穂市でも調査すれば方言研究を比較できる」と指摘した。

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