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四つの部活動を廃止する計画を公表した赤穂中学校=赤穂市加里屋
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四つの部活動を廃止する計画を公表した赤穂中学校=赤穂市加里屋

 兵庫県赤穂市加里屋の赤穂中学校が、四つの部活動を2021年度末までに廃部とする計画を公表したところ、競技関係者が存続を求める署名活動を始めるなど波紋を広げている。背景には、生徒・教員数の減少による学校規模の縮小や顧問の超過勤務などの問題がある。同校は「生徒や保護者の気持ちを考えれば胸が痛むが、部活動を維持するのは困難な状況だ」と説明する。

 同校は生徒354人(10学級)で教員22人(校長、教頭、事務職を除く)。30年前に教員は29人いたが、15年度には24人に減った。生徒も1962年に最多の1004人(20学級)を数え、現在地への移転(76年)後も約500人いたという。

 同校には13の部活動があるが、教員が1人で顧問を務める部が複数ある。同校は部員の安全確保や教員の負担軽減のため、各部に顧問2人が必要だとし、昨春、部活動の運営見直しに乗り出した。

 廃部の対象は、女子バレーボール(昨春の部員数12人)▽柔道(同10人)▽水泳(同15人)▽生活文化(同19人)。同20人以上のソフトテニスやサッカー、吹奏楽など9部は残るが、20人未満で、3年生の引退後、数人に減ったり、積極的に活動する部員が少なかったりするなど、活動状況や教員の指導経験などを基に決めた。同校によると、柔道は安全面に十分な配慮のできる指導者の確保が難しく、水泳はスイミングスクールに所属する部員が多いことも考慮したという。

 四つの部は20年度から部員募集をせず、水泳と生活文化は20年度末、女子バレーと柔道は21年度末に廃部とする。部活動がなくなっても、中学総体などの競技会や記録会などへの出場はできるという。

 これに対し、同校柔道部OBの池田正男・市柔道協会会長は、同校柔道部存続を求める保護者・関係者の会代表として署名活動を始め、計画の撤回を求める。部員数がほぼ同じ剣道は存続するため「赤穂義士の古里で競技が盛んな剣道は存続する一方、柔道は危険の伴う競技と見なされて狙い撃ちにされた」と憤る。部員の保護者は「廃部ではなく休部にして、指導者が現れるかどうか判断できるまで見守って」と訴える。

 同校も悩みが尽きない。平井正彦校長は「外部指導者らの協力も得て、教員のボランティアと熱意で続けてきた部活動の在り方を、学校の役割と併せて考え直す時期だ。休部にしても教員不足の現状は変わらず、解決にならない」と理解を求める。

 市教育委員会によると、市内5中学校の教員数(部活動数)は、1989年度109人(84部)▽14年度85人(54部)▽18年度73人(46部)-と減少。19年度は外部指導者や情報通信技術活用による支援を4運動部で計画している。市教委は「競技を続けられる環境を施策で整える手助けをしたい」とする。(坂本 勝)

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