西播

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年ごとに記録した写真やノートをめくり、記憶をたどる小山猛さん=太子町沖代
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年ごとに記録した写真やノートをめくり、記憶をたどる小山猛さん=太子町沖代
大手術を受け、一時は樹勢の回復の兆しを見せたころのサザンカ=太子町鵤(2016年撮影、小山造園提供)
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大手術を受け、一時は樹勢の回復の兆しを見せたころのサザンカ=太子町鵤(2016年撮影、小山造園提供)

 兵庫県太子町の斑鳩寺で昨秋、町指定天然記念物のサザンカの古木2本のうち、1本が枯死していたことが分かった。25年前から延命措置を続けていたが、現在進行中の庫裏の保存修理工事で素屋根が掛けられ、環境の変化が影響したとみられる。父から引き継ぎ親子三代、約1世紀にわたり世話を続ける造園会社会長、小山猛さん(79)=同町=は「生きているのが不思議なくらいの状態だった。生命力を感じた」と大樹の大往生を振り返る。

 枯死したのは庫裏の中庭にあった1本で、小山さんが昨年9月に確認した。伐採後の調べで樹齢は380~400年と判明。1649年とされる庫裏の創建時期と一致する。

 小山さんの記録では、樹勢が弱ってきた1994年、幹の空洞に炭を詰め、枯れ枝を切断するなど初の延命措置を施した。その後も土壌改良を行い、一時は回復の兆しを見せた。

 2016年9月に始まった庫裏(県指定文化財)の解体修理ではサザンカも高さ約20メートルの素屋根に覆われ、周囲に足場が組まれた。太陽光や風、夜露など自然の条件に近づけるため、ライトや噴霧機、扇風機をタイマー設定で作動させたが、葉を落とすなど衰えは隠せず、やがて枯れた。

 「高齢化した木に無理が生じたのだろう」と小山さん。直径約50センチの幹の80%は空洞だったという。既に木は伐採され、同寺で保管。一部は何らかの形で残す方向で検討中という。

 同町の町木「サザンカ」は同寺の古木2本に由来する。大谷康文住職(67)は「寿命とはいえ残念。もう1本は生き延びてもらってこれからも花をつけてほしい」と話す。(松本茂祥)

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