西播

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伐採される桜と挿し木苗に水をやる頭巾喜和さん(中央)と目木敏明さん(右)、小國信一さん=赤穂市尾崎
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伐採される桜と挿し木苗に水をやる頭巾喜和さん(中央)と目木敏明さん(右)、小國信一さん=赤穂市尾崎

 市道拡幅工事に伴い、赤穂八幡宮(兵庫県赤穂市尾崎)南の公園「宮前児童遊園」に植わる2本の桜が伐採されることになり、住民らが挿し木にして苗を育てている。毎春に美しい花を咲かせ、秋祭りや七五三などでお宮を訪れる住民らを見守ってきた。同じ形質を受け継ぐ苗を育て、「宮前桜」の2世として人目につく場所に植える計画だ。

 桜は同公園に3本ある。いずれもソメイヨシノで、公園が完成した1982年ごろ植樹されたとみられ、高さ約8メートルに育っている。

 市によると、赤穂大橋につながる市道の工事は2006年度に開始。尾崎小学校南側から同大橋東詰の交差点まで約540メートルを幅16メートルに広げる。同公園も一部を残して車道や歩道になるため、隣接地へ広げて形を変え、約200平方メートルから約170平方メートルになる。お宮側の桜2本は今年夏ごろに伐採する予定だという。

 住民主体の町づくりを目指す「尾崎のまちを考える会」理事で、近くに住む小國信一さん(51)は昨年、桜を移植できないかどうかと造園業の頭巾喜和さん(51)に相談した。子どもの頃、夏はセミ取りに訪れるなど、桜の下でよく遊んだ同級生の仲。頭巾さんは「成長して根が張り、移植は難しいが、挿し木にして増やせる」と助言。同会の目木敏明会長の後押しも得て、挿し木苗を育てることにした。

 9日午前に頭巾さんが脚立に上り、伐採される桜2本の枝を取った。水に漬けた後、ポットの土に挿し、約60株の苗を作った。頭巾さんは「水を切らさないようにし、夏にも枯れなければ大丈夫」と成長を見守る。小國さんは「苗が育つのが楽しみ。挿し木して増やせることを子どもたちにも伝えたい」と話した。一部は2、3年後に移植できる見通し。(坂本 勝)

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