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海外へ輸出された陶磁器の展示=赤穂市御崎
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海外へ輸出された陶磁器の展示=赤穂市御崎

 明治-昭和初期に輸出され、海外で愛好された陶磁器が兵庫県赤穂市御崎の桃井ミュージアムで展示されている。米国在住で、赤穂に帰郷中の近藤裕美さん(68)が集めた洋食器約120点で、著書「近代横浜の輸出陶磁器」(里文出版)の発行を記念して出展。日本文化を伝えた絵付けの技と美を伝える。

 近藤さんは赤穂で生まれ育ち、日本航空の客室乗務員となった。日系米国人の男性と結婚するため、1973年に渡米。カリフォルニア州に住む。米国籍を取得し、3年に一度は日本に戻る。

 卵の殻のように薄くて軽いのが特徴の陶磁器「オールドノリタケ」は、米国で趣味の骨董巡りをしていて出合った。横浜や神戸から輸出された歴史を知り、図書館で調べて関係者に会った。横浜で輸出していた人は「石川県の九谷焼の絵付け工場から横浜に作品を運び輸出した」と証言。昭和初期まで製造に関わった人は「薄いため何度も失敗した」と振り返った。

 展示では、忠臣蔵を題材にしたカップや皿なども並べ、入り口には販売コーナーを設けた。近藤さんは「繊細なデザインを考え、こつこつと絵付けして輸出された陶磁器が、海外で愛された歴史を大勢の人に知ってほしい」と話す。

 著書には横浜陶磁器商が扱った作品のカラー写真を多数掲載。万国博覧会などの受賞歴や有力陶磁器商の家系図も載せた。開港後の横浜の変遷も絵はがきで紹介。陶磁器商の所在地、代表者名などの資料も充実している。

 展示は5月27日まで。鑑賞料300円。午前10時~午後4時。火曜休館。近藤さんを囲む茶話会が4月7日と5月12日の午後2時からある。会費500円。同館TEL0791・56・9933

(坂本 勝)

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