西播

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賀茂神社の西回廊の屋根裏で見つかったタイ。発見時を再現してもらった=たつの市御津町室津
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賀茂神社の西回廊の屋根裏で見つかったタイ。発見時を再現してもらった=たつの市御津町室津

 本殿など国重要文化財8棟の檜皮屋根の葺き替え修理が進む、兵庫県たつの市御津町室津の賀茂神社で、屋根裏から謎のタイが見つかった。1979(昭和54)年から3カ年事業で行われた屋根の解体修理時に置かれたとみられるが、神社の記録にはない。工事関係者によると、火よけのまじないの可能性が高いという。

 5月28日、西回廊の古い檜皮を剥ぐ作業中に屋根裏の化粧板上で見つかった。タイの体長は約15センチ。目は既に朽ちていたが、うろこや姿形に手は加わっておらず、生の状態で置かれたとみられる。同神社が関係した業者に聞いたが、経緯は不明という。

 他方、屋根裏でタイが見つかった事例を知る人も。前回に続いて工事を担当する村上社寺工芸社(同県丹波市)の檜皮師飯野映稚さん(36)によると、京都仙洞御所(京都市)の醒花亭で屋根の葺き替えに携わったとき、タイとおはらいをする際に使う切り麻が出てきたという。「火の災いから守ってくれるおまじないと聞いた」と話す。

 同社技術主任の村上章浩さん(50)は、壁に「水」と書かれたかやぶき屋根の建物を引き合いに「檜皮師にはそうした習わしはないが、水に関連した魚を置いて火災にならないように願った人があったのだろう」と語る。

 同神社の岡研作宮司(69)は「約40年を経てタイがきれいに残ったことは古来の技術の確かさの証し。先人が願いを込め、今まで社殿を守ってもらえたことをありがたく思う」と話していた。(松本茂祥)

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