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ホタルを放流した千種川河川敷で、高雄小学習ボランティアの(前列左から時計回りに)尼子公一さん、竹坂守正さん、上口晴久さん、山下一之さん=赤穂市高雄
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ホタルを放流した千種川河川敷で、高雄小学習ボランティアの(前列左から時計回りに)尼子公一さん、竹坂守正さん、上口晴久さん、山下一之さん=赤穂市高雄

 兵庫県赤穂市高雄の高雄小学校の学習ボランティアグループが、学校近くを流れる千種川流域でゲンジボタルの個体数を10年間調査し、結果を冊子にまとめた。河川工事がホタルの生息に影響を与えた実態を指摘。ホタルが飛び交う環境を残すため、生息場所の環境保全に努めるべきだと訴える。

 「赤穂市高雄地区 ホタル10年の調査報告書」でA4判46ページ。グループは地元の尼子公一さん、山下一之さん、竹坂守正さん、上口晴久さん、尾崎治男さんの5人でいずれも60~70代。

 絶滅危惧種のハマウツボの観察会やカブトムシの飼育などとともに、2012年と16年には同校近くを流れる千種川のわんどに、育てたホタルの幼虫を放流。豊かな自然の中で伸び伸びと過ごしてもらおうと、児童の環境学習を支援してきた。

 個体数は、生息の確認できた千種川と支流の6カ所(1カ所は放流した千種川のわんど)で09~18年に調査。5月下旬~6月中旬の午後8時前後に約30分間、発光するホタルを数えた。

 その結果、河川工事後の個体数減少が明らかになった。同市周世の黒谷川上下流ではしゅんせつ工事などの後、個体数が減少。高雄橋下流の千種川では橋の耐震補強工事の後に減った。同市目坂の清水地区では河川の護岸工事後、ホタルが見られなくなった。

 全地点で最多だったのは黒谷川上流で16年に80匹を確認した。18年の調査でも同じ地点が最多だったが、40匹にとどまった。また20匹以上確認できていたほかの調査地点は0~7匹にとどまった。

 一方で、幼虫を放流した千種川のわんどでは18年には最多で7匹を確認した。

 報告書では「川沿いに草木があり、街灯など明かりが少なく(幼虫の餌になる)カワニナが生息していれば、ホタルが生息している可能性がある」と指摘。尼子さんは「自然の変化など何かが見えてくると思い、続けてきた。10年で一区切りとするが、ホタルの観察は続けたい」と話した。(坂本 勝)

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