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子どもの手を握ったり、絵本を読んだりする関西福祉大学の李守文さん(右)と富家大喜さん=姫路市仁豊野
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子どもの手を握ったり、絵本を読んだりする関西福祉大学の李守文さん(右)と富家大喜さん=姫路市仁豊野

 関西福祉大学(兵庫県赤穂市新田)の学生が、姫路聖マリア病院(同県姫路市仁豊野)の重度障害総合支援センタールルド館で暮らす子どもたちの元を週1回訪れている。医療的ケアを欠かせず、ベッドに横たわったままの子どもの小さな手や足を握ったり、歌を歌ったりして同じ時間を過ごす。「ただただ手をつなぐ」と名付けられたプロジェクト。学生は命の重みを感じながら子どもに寄り添っている。(坂本 勝)

 同センターは2017年4月に開設。専門職の支援の下、重い心身障害がある子どもから大人まで70人が暮らす。

 学生の訪問は昨年7月に始まった。元姫路市職員で同大社会福祉学部の谷口泰司教授(56)=障害者福祉=が学生の受け入れを依頼した。

 「手をつなぐことにどんな意味があるのか」。外部との関わりを大切にするセンター側も当初はとまどった。入所している子どもは気管切開し、人工呼吸器を使うなど、自力で食事や呼吸をできず反応に乏しい。

 だが、センターと大学側が協議し、地域に出掛けることが難しい子どものため、「地域や日常生活を施設に持ち込もう」と発想の転換を図った。毎週異なる学生が訪れ、2時間弱を過ごす。延べ60人以上が参加した。

 今月4日には、ともにサッカー部で同学部2年の李守文さん(19)と富家大喜さん(20)が訪れた。手をつないだり、絵本を読んだりしながら「プニプニしていて柔らかい」「耳は聞こえているし、動いて反応してくれた」と喜んだ。

 訪問した学生は活動を記録する。「手を握り返してくれたような気がする」「絵本をうまく読めなくてごめんな。いつか一緒にサッカーをできたらいいな」「また紙芝居と音楽で一緒に遊ぼうね。今度も必ず来るよ」。純粋な思いを子どもへのメッセージに残す。

 小児科医の宮田広善センター長(68)は「20歳前後でボランティアとして障害のある人に関わった経験は将来にきっと生きる。影響は計り知れない」と歓迎。谷口教授は「子どもと手をつなぐことで学生は命を感じ取る。子どもたちが回復することを学生と共に願ってこれからも続けたい」と話す。

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