西播

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不気味なかっぱ人形「ガジロウ」を手入れする小川さん(右端)=2月、福崎町西田原
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不気味なかっぱ人形「ガジロウ」を手入れする小川さん(右端)=2月、福崎町西田原
妖怪ベンチ(左)や妖怪のプラモデルを手がける小川知男さん=福崎町南田原
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妖怪ベンチ(左)や妖怪のプラモデルを手がける小川知男さん=福崎町南田原

 兵庫県福崎町の妖怪像を使ったまちおこしの仕掛け人で、同町地域振興課課長補佐の小川知男さん(45)が、東京のインターネットメディアが企画する「地方公務員が本当にすごい! と思う地方公務員アワード2019」に選ばれた。「『おもろいやん』と思う感性を信じ、今後もまちに貢献したい」と喜ぶ。11月に東京で授賞式がある。

 同アワードは地方公務員のインタビュー記事を配信する「ホルグ」(東京)が企画して3回目。他薦方式で6~7月に全国から過去最多の123通の応募があり、47人がノミネートされた。選考の結果、13人が受賞。兵庫県からはほかに神戸、加西市役所の計3人が選ばれた。

 小川さんは18歳で町役場に入り、13年に新設の地域振興課に異動。当時の町長から、民俗学者柳田国男の生家が残る辻川山公園(同町西田原)への集客増を命じられ、趣味の造形を生かし、帰宅後に粘土をこね、赤色でおぞましい風貌のかっぱをデザインした。

 「上層部は『税金だぞ』『ふざけるな』とカンカンだった」が、機械仕掛けで15分に1回、池から出てくるようにした。話題になると小屋から出てくる宙づりのてんぐも投入。公募展でアマチュア造形師を発掘し、現在は妖怪像と一緒に座れる「妖怪ベンチ」(現在13基)の設置を進める。

 13年度に約25万人だった観光客は40万人を超えた。かっぱとてんぐのプラモデルも自らデザイン。大手ネット通販の人気ランキング上位に名を連ねた。

 同アワードの審査員は「住んでいる町の特性や可能性を理解して実行し、反響をさらに活用していくぶれない戦略」と評価した。小川さんは「失敗や異動など、僕にも怖いものはたくさんあるが、立ち止まるとだめな分野。協力してくれる人たちに感謝しながら前に進み続けたい」と話している。(井上太郎)

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