西播

  • 印刷
窯跡群発掘時の写真を解説する相生市立歴史民俗資料館の中濱久喜さん=相生市立図書館
拡大
窯跡群発掘時の写真を解説する相生市立歴史民俗資料館の中濱久喜さん=相生市立図書館
当時の仏具を模したとされる突き出た帯が巡る突帯椀(左手前)と壺=相生市立図書館
拡大
当時の仏具を模したとされる突き出た帯が巡る突帯椀(左手前)と壺=相生市立図書館

 兵庫県相生市で出土した焼き物や発掘資料を展示した「あいおいの古代窯業」が相生市立図書館(同市那波南本町)と同市文化会館なぎさホール(同市相生)で開かれている。播磨有数の産地だった相生で、古墳時代から平安末期にかけて作られた器など約100点が並ぶ。20日まで。

 同市立歴史民俗資料館の主催。粘土質の土に恵まれた相生市域(一部たつの市を含む)は、古墳時代に豪族が渡来人を支配下に置き、窯業が始まったとされる。四つの窯跡群に、これまで約140基の窯跡が見つかった。実際は200基以上があったとみられ、平安時代は岡山や京都、香川、佐賀に器や瓦を供給した。

 5世紀は古池・那波野窯跡群(相生市東部)、7世紀は光明山窯跡群(たつの市境)、8世紀は西後明窯跡群(若狭野地区北部)、9世紀は入野・緑ケ丘窯跡群(若狭野地区南部)と生産地が移ろった。相生市立歴史民俗資料館の中濱久喜さんは「燃料となる木が切り尽くされたり、新たな窯の適地を探し求めたりした結果では」と推し量る。

 平安時代末期(12世紀)に、古池・那波野窯跡群と光明山窯跡群で生産が再開。その後、明石市の魚住窯などが台頭し、13世紀には相生一帯の窯業は廃れた。

 展示では、相生の焼き物に特徴的な、立体的に突き出た帯が巡る「突帯椀」や壺、宝塔のかけらなどが並ぶ。これまでの発掘作業の写真も展示されている。

 中濱さんは「相生の歴史と言えば20世紀の造船業が有名だが、古代に窯業が盛んだったことも知ってもらえたら」と話す。

 同市立図書館は午前10時~午後7時。15日休み。なぎさホールは午前9時~午後10時。15、16日休み。いずれも入館無料。(伊藤大介)

西播の最新
もっと見る

天気(11月20日)

  • 14℃
  • 8℃
  • 20%

  • 10℃
  • 7℃
  • 60%

  • 14℃
  • 9℃
  • 10%

  • 12℃
  • 8℃
  • 30%

お知らせ