西播

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佐用町に作業場を構える革職人の竹本良平さん=佐用町豊福
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佐用町に作業場を構える革職人の竹本良平さん=佐用町豊福
竹本さんが手掛けた革製のジャケット=佐用町豊福
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竹本さんが手掛けた革製のジャケット=佐用町豊福

 兵庫県佐用町豊福の旧江川保育園に工房を構え、革のジャケットやパンツなどを製作する革職人がいる。人気アーティストの「B’z」や「DA PUMP」の衣装を手掛けたこともある竹本良平さん(57)。自身のブランド「Red Bamboo」(レッド・バンブー)を立ち上げ、素材を生かした製品づくりで西播磨から全国展開を目指している。(勝浦美香)

 竹本さんは皮革産業が盛んなたつの市出身。家業のスポーツシューズの裁断を手伝いながら、革の扱いを覚えた。20歳すぎで独立し、主にかばんを製作する小さな作業場「赤竹(せきたけ)工房」を市内に開いた。

 バブル崩壊後、一時は製作の現場を離れたが、転機は1995年ごろに訪れた。アパレル業界で働く知人から「革のパンツを作ってほしいんやけど、できんか?」と頼まれた。洋服を作ったことがなかったが、「できる」と即答。再び工房に立ち、革を手に取った。

 サンプル品を作り上げる過程で知り合った東京のパタンナー(洋服の型紙を作る人)との縁で、都内のアパレルブランドともつながりが生まれた。革の風合いや仕立てのよさが口コミで広がり、仕事が徐々に舞い込んだ。誰もが知るブランドとの取引、著名人の衣装や私服の依頼も増え、業界内で知名度が上がった。工房が手狭になり、4年前、現在の場所に移った。

 革製品のメインシーズンは秋冬。年末にはデザインを決め、2、3月は都市部で開かれる展示会にサンプルを出す。各ブランドからの注文を受け、夏以降の納品に向けて作業に取りかかる。多い時は、月に100着を超える洋服を作ることもあるという。

 今年は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、展示会の中止や延期が相次いだ。それでも「今年こそ自分のことをやる年にしたい」と前を向く。昨秋に立ち上げた自身のブランドを、ホームページやインスタグラムを通じて発信。「上着だけでなく、中に着られるような革の服を作ってみたい」と、ブランド展開の青写真を描く。表面に加工を施さない「素上げ」の革を使ったジャケット、軽くて薄い素材を使ったパーカの製作など、品ぞろえのアイデアは尽きない。

 竹本さんは「まずはインターネットでの販売がメインになりそうやけど、いずれは、お客さんに工房まで足を運んでもらえるようにしたい」と話している。

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