医療従事者に役立ててもらおうと、兵庫県たつの市の夫婦がゴールデンウイークの休みを利用してフェースシールド100個を自作し、たつの市に寄贈した。市内の医療機関に配布される。
同市の会社員松尾侑紀さん(31)、芙美子さん(28)夫婦。コロナ禍で飛沫(ひまつ)感染を防ぐフェースシールドが不足する中、自作して届けようという道用大介・神奈川大准教授らのインターネット上の呼び掛けに共感した。
約9万円で3Dプリンターを購入し、フレームの部分を成型。前部の透明の覆いは、市販の製本カバーで代用した。製作時間は1点につき1時間強で、トータル100時間以上かかったという。
山本実市長から感謝状を受けた松尾さんは「困っている医療現場の方々にしっかり届けたい」、芙美子さんは「リスクを冒して働く人に、少しでも安心してもらえたら」と話した。
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