西播

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ビシャゴ岩に案内板を設置した住民ら=赤穂市福浦
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ビシャゴ岩に案内板を設置した住民ら=赤穂市福浦
瀬戸内海を一望できるビシャゴ岩=赤穂市福浦
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瀬戸内海を一望できるビシャゴ岩=赤穂市福浦

 国内最大級のカルデラ跡「赤穂コールドロン」の雄大さや瀬戸内海を望む絶景を味わってもらおうと、兵庫県赤穂市福浦の住民らが、地元の山頂に近い巨岩「ビシャゴ岩」への登山をPRしている。片道約1キロのコースで、登山道に案内板を立てたり、山歩き愛好者を先導したり。土地所有者の理解を得ながら、県内西南端に位置する福浦の観光資源に生かそうと意気込む。(坂本 勝)

 赤穂コールドロンは日本列島が大陸の一部だった8200万年前ごろ、火山の噴火でできたカルデラ跡。直径約21キロで熊本県の阿蘇カルデラに匹敵する。福浦では火山灰などが積もった溶結凝灰(ようけつぎょうかい)岩と地下の深成岩の露出した岩盤が分かる。

 ビシャゴ岩は標高約300メートルにある。上部が平らで20人ほどが同時に登ることができ、瀬戸内海や小豆島、家島諸島、四国などを見渡せる。ビシャゴはタカ科の鳥・ミサゴの地方での呼び名。岩の名前は、かつてこの上でビシャゴが捕まえた魚を食べていたことに由来すると言われる。

 周辺には燃料に利用されたバベ(ウバメガシ)の木が多く、昔は採りに行く人が絶えなかった。岩の上で雨乞いをしたという住民もいるという。市は住民に山道を聞き、生い茂った草木を2年前に伐採した。

 一方、福浦本町自治会の住民らは昨年9月、ビシャゴ岩に登る人を増やそうと催しを企画。登山への関心を呼ぶため、主に昭和初期に活躍した新温泉町出身の登山家、故加藤文太郎にまつわる講演会を開いた。

 今年3月には、国道250号沿いの登山口や山中の分岐点に「まむし注意」「下山口」などと書いた案内板を立てて回った。道に倒れ掛かった木やかずらなどを除きながらビシャゴ岩までを往復した。

 男性(77)は「子どもの頃はまきを取りによく登った。登る人が増えてほしい」、自治会長の住所知之さん(77)は「市とも協力して宣伝したい」と話した。

 また、JR播州赤穂駅北東の雄鷹台(おたかだい)山の登山愛好者グループ「オタカクラブ」の男性(62)=赤穂市=も、ビシャゴ岩をPR。春雪の舞った日に同クラブの約10人を案内し「地元の山に大勢来てくれてうれしい」と喜んだ。同行した小賀紀明会長(80)は「ほかの山とは違う楽しみを味わえる」と話し、ビシャゴ岩からの絶景を目に焼き付けた。

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