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虫害で穴が開いた古文書。ガス薫蒸でさらなる被害を防ぐ=たつの市龍野町上霞城
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虫害で穴が開いた古文書。ガス薫蒸でさらなる被害を防ぐ=たつの市龍野町上霞城
書籍から出てきたシミ(東洋産業提供)
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書籍から出てきたシミ(東洋産業提供)
ヒメマルカツオブシムシ(東洋産業提供)
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ヒメマルカツオブシムシ(東洋産業提供)

 龍野歴史文化資料館(兵庫県たつの市龍野町上霞城)は、古文書などを虫害から守るため毎年7月に行っている館内の薫蒸(くんじょう)に合わせ、市民が持ち込んだ「家宝」も一緒に殺虫するサービスを今年も無料で実施する。強力なガスで虫やカビ類を一網打尽にするといい、「貴重な資料や作品があれば、この機会をぜひ活用してほしい」と呼び掛けている。(直江 純)

 博物館の全館薫蒸は資料や周辺環境への影響を懸念して実施する館が減っている。ただ、同館は鶏籠山(けいろうざん)を背に築かれた龍野城の一角にあり、新宮義哲館長によると「山から来る虫の量が多く、薫蒸せざるを得ない」のだという。

 今年は7月7~10日を臨時休館とし、酸化エチレンを主成分とするガスを展示室や収蔵庫約575平方メートルに行き渡らせる。作業は専門業者に委託する。

 和紙や米のり、布類を好物にする害虫には、ヒメマルカツオブシムシ▽シミ(紙魚)▽アシマダラカマドウマなどがいる。旧家に伝わる古文書や掛け軸などもよく被害に遭うといい、同館の収集品の中には既に穴が開いていた資料なども多かったという。

 市民向けの殺虫サービスの対象となるのは、おおむね終戦前後までの手紙や本、絵画、彫刻などで、毎年十数人が持ち込む。写真や青焼き図面、ゴム製品、硫黄を含む資料はガスとの相性が悪く利用できない。希望者は7月3~5日に同館に持参する。多量の場合は事前相談が必要。

 新宮館長は「今年は新型コロナウイルスの感染拡大で、家や蔵の片付けをされた市民も多いのでは」と話し、大事な品々は年に1回殺虫するよう勧めている。

 同館TEL0791・63・0907

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