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運営者が撤退の意向を示し、休業したままの「まほろばの湯」=宍粟市一宮町三方町
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運営者が撤退の意向を示し、休業したままの「まほろばの湯」=宍粟市一宮町三方町

 兵庫県宍粟市一宮町三方町の一宮温泉「まほろばの湯」を指定管理者として運営する市の第三セクター「播磨いちのみや」が、市に撤退の意向を示していることが分かった。同温泉は新型コロナウイルス対策として4月18日から臨時休業しているが、再開すれば赤字が経営を圧迫し、7月末にも資金不足に陥る恐れがあるという。市も近く指定を取り消す方針で、施設再開のめどは立っていない。

 市が51%出資する同社は、同温泉と道の駅「播磨いちのみや」を運営。自治体が支払う「指定管理料」はなく、温泉の赤字を道の駅の黒字で補う形で経営してきた。今年3月には累積赤字で資金不足に陥る恐れが強まり、市が1千万円の赤字補填(ほてん)をしている。

 だが4月以降もコロナの影響で道の駅の黒字が減少し、このまま温泉を再開すると7月末にも再び資金不足に陥る見通しとなった。6月3日の株主総会では、これまで社長を兼務していた副市長が退任して生え抜き職員を昇格させるとともに、市に指定管理料の投入を要望していた。

 だが市側は「観光施設は収益で経費を賄うのが原則」として、投入は困難と回答。温泉の指定管理期間は来年3月末まで残っていたが、同社は6月11日付で指定取り消しを依頼した。同社は「地域住民に愛されている温泉なので再開したいが、冒険はできない」と理解を求めた。

 市は同社の撤退について「経営基盤を固め、道の駅をしっかり運営してもらいたい」とする。同温泉の今後については「地域の住民グループに運営委託できないか模索している。指定管理料についても見直しの議論を始めたい」と、早期再開を目指す考えを示した。(古根川淳也)

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