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自社で手掛ける缶詰を手にする十亀秀光社長=たつの市御津町苅屋
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自社で手掛ける缶詰を手にする十亀秀光社長=たつの市御津町苅屋

 缶詰製造業のネクストキャンドフーズ(兵庫県たつの市)は、播磨灘を中心に県内の特産物を使った商品開発に乗り出した。委託製造が中心だが、今月中に自社ブランドの新商品を出し、新たに獲得した東京の販路に乗せる予定。今後、防災用備蓄品としての需要も掘り起こす。「兵庫の特産品をすべて缶詰に」(十亀秀光社長)と意気込む。

 同社の缶詰事業は、水産卸のシェルビーフーズ(同県姫路市)が「播磨灘のカキを旬の時季以外も一年中味わえるように」と立ち上げた。同社社員だった十亀社長が今春、「一念発起」して独立し、事業と従業員を引き継いだ。

 大手食品卸向けの缶詰製造を手掛ける一方、力を入れるのが、県内特産品の商品開発で生産者を後押しする取り組みだ。最近も、網干高校(姫路市網干区新在家)の通信制課程の生徒会グループ「魚吹網(うすきあみ)ーご」が開発した播磨灘産のヒイカのつくだ煮を缶詰にした。

 自社商品として展開しているのは、地元食材を使った炊き込みご飯の素(もと)。現在、タコ、カキ、アサリ、ハモの4種類があるが、今月半ばに「いかめしの素」も商品化する。これまでは販路もJR姫路駅前の物産店「播産館」などに限られていたが、全国各地の「うまいもん」がそろう物産店「日本百貨店」(東京)で新たに販売を始めるという。

 また、一般販売と並ぶ新たな事業の柱にしようと、賞味期限の長さを生かして防災備蓄用の分野にも進出した。食材には県内の特産品を使い、味を追求する。すでに県内の漁協から受注しており、十亀社長は「災害時だからこそ、地元の食材を生かしたおいしく栄養価の高い防災食を提供したい」と話す。(段 貴則)

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