西播

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救急クリニックを開院する医師の板垣有亮さん。「体力のあるうちに挑戦したかった」=たつの市揖西町南山2
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救急クリニックを開院する医師の板垣有亮さん。「体力のあるうちに挑戦したかった」=たつの市揖西町南山2
急患用の4床を用意した病室=たつの市揖西町南山2
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急患用の4床を用意した病室=たつの市揖西町南山2

 普段は町のお医者さんだが、患者の命に関わるときは開胸手術もためらわない-。まるで医療漫画のような「救急クリニック」が、兵庫県たつの市揖西町南山2に11日、開院する。急患対応は24時間365日を掲げ、西播磨の救急医療体制を少しでも助けようと、1人の医師の挑戦が始まる。(直江 純)

 大阪出身の板垣有亮(ゆうすけ)院長(38)が個人で設立した。2006年に神戸大医学部を卒業後、兵庫県立加古川医療センターをはじめ各地の救命救急科などで主に外科的な治療に当たってきた。クリニックの土地は、医療機関の誘致を目指していた地元自治会が、公民館の隣接地を賃料なしで提供した。

 板垣院長によると、救急クリニックは国内でも数例しかなく、近畿では初めて。たつので開業したのは西播磨の医療体制の脆弱(ぜいじゃく)さが理由という。中・西播磨の3次救急は県立姫路循環器病センターと製鉄記念広畑病院があるだけ。姫路の急患は加古川医療センターにも多く搬送されている。

 一方で、姫路の2病院には、西播磨からの搬送が多い玉突き現象が起きている。板垣院長は「本来は1、2次救急で対応できる患者を3次に運ばれると医療が崩壊しかねない。たつので少しでも搬送を食い止めたい」と話す。

 看護師と診療放射線技師は2交代で24時間シフトを組むが、常勤医は板垣さん1人。当面は2階で寝泊まりして深夜未明も対応し、出張などでクリニックを離れる日は、代診の非常勤医を確保する。受付スタッフにも救急救命士の資格所有者を雇用する徹底ぶりだ。

 設備も充実している。急患専用のベッド4床の有床診療所とし、救急車が横付けできる手術室では開胸、開腹手術も行う。高価なコンピューター断層撮影装置(CT)や超音波診断装置も導入し、生命の危険があるかを判断。応急処置を施した上で他院に搬送するなど、臨機応変に対応する。

 こうした高コストの救急医療を成り立たせるため、かかりつけ医としての一般診療にも力を入れる。救急科のほか内科、外科、小児科、脳神経外科を掲げ、幅広い疾患に対応する。誘致に奔走した南山自治会の西脇干城(たてき)会長(75)は「校区に開業医が少なかった。地域の魅力が増す」と喜ぶ。

 板垣院長は「脚が痛い。血圧が高い。背中のこぶが気になる。そんな軽い症状でも気軽に相談してください」と来院を呼び掛ける。一般診療は午前9時~正午と午後3~6時。水、日曜と祝日休診。救急は無休。板垣救急クリニックTEL0791・66・1199

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