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県の中止命令後も工事が続く現場=たつの市揖西町小犬丸
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県の中止命令後も工事が続く現場=たつの市揖西町小犬丸

 兵庫県たつの市揖西町小犬丸で、許可なく森林を切り開く開発工事を地権者がしているとして、西播磨県民局が森林法に基づく中止命令を出したことが22日、関係者への取材で分かった。地権者は神戸新聞の取材に「がんに効くという薬草を栽培する。地元に雇用も生まれる」などと開発目的を説明。命令を受けた後も工事を続けており、地元からは不安の声が上がっている。

 現場は相生市境に近い大長寺池の南側で、6月初旬に同県民局が工事に気付いた。木を切るために必要な伐採届をたつの市に提出しておらず、市が顛末(てんまつ)書を提出させたが、その後も開発の規模が拡大。木を切り倒してトラックで運び出し、重機で斜面をならす工事が進んでいる。

 森林法では、1ヘクタール以上の開発には知事の許可が必要とされる。県光都農林振興事務所は現場や図面から1ヘクタールを超えていると判断し、地権者に許可を取るよう求めたが、従わなかった。9月11日付で県民局長名の中止命令を出したが、その後も工事は継続されている。

 地権者2人のうち太子町内に住む男性(78)は神戸新聞の取材に「地目が原野なので森林法の規制対象外のはずだ。中止命令に応じるつもりはない」と主張。一方、県森林保全室によると、森林法では、地目が原野でも立ち木が密集して県の地域森林計画の対象となっている場合は森林扱いになるという。

 県光都農林振興事務所は「今回の現場も森林扱いだと地権者に繰り返し説明したが理解されなかった」と困惑。「無許可の開発には罰則もある。工事を中止するよう指導を続ける」としている。(直江 純)

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