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「にこにこマート」を開く建物の前に立つ谷尻さん(右)と坂口さん=宍粟市波賀町上野
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「にこにこマート」を開く建物の前に立つ谷尻さん(右)と坂口さん=宍粟市波賀町上野

 2年前に地域唯一のスーパー「Aコープ波賀店」が閉店した兵庫県宍粟市波賀町の住民らが、自主運営の店舗「にこにこマート」を開く準備を進めている。Aコープ隣の直売所「ふれあい館」跡の空き店舗を利用して11月上旬にもオープンし、生鮮食品や総菜、日用品などを扱う予定。買い物を通して住民が交流する場を取り戻したいといい、運営に必要な協賛金を募っている。(古根川淳也)

 同町では住民らがAコープの存続運動に取り組んだが、2018年3月に閉店。車がない高齢者らは買い物が不便になり、移動購買車や宅配サービスを利用してきた。だが店舗がなくなったことで、住民同士が出会う機会が減ったという。

 存続運動を呼び掛けた谷尻博美さん(78)らは閉店後に「波賀流通元気プロジェクト」を結成し、スーパーやコンビニなど6社の誘致を試みた。しかし採算面などでいずれも実現せず、住民自身で店舗を開設する道を探っていた。

 店舗スタッフの確保が課題だったが、道の駅みなみ波賀の販売部門を担当していた坂口和幸さん(60)が今年8月に定年退職。県版の地域おこし協力隊「地域再生協働員」として給料を得ながら店舗責任者を務めることになり、開店の動きが具体化した。

 店は約85平方メートルで、内装は自分たちで改修した。どのような商品がほしいか約200世帯にアンケートし、店名も住民から公募して決めた。開店に向け、運営主体となる「波賀購買店整備委員会」も発足させた。

 冷蔵庫やレジのリース代は県の補助金が利用できるが、商品の仕入れ代などは同委員会で準備しなければならない。当面は300万円を目標に住民から協賛金を募るため、波賀町内に配る市広報10月号にチラシを折り込んだ。

 また、2023年に改修が完了する予定の「波賀市民協働センター(仮称)」には店舗スペースを設ける方向で計画が進んでおり、店の運営を軌道に乗せて同センターに移転したいとしている。

 同委員会の会長を務める谷尻さんは「Aコープ閉店以来の念願だった店舗が実現する。『自分たちの店』という気持ちで応援してほしい」と利用を呼び掛けた。

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