西播

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利神城の歴史的価値や、美しさを詰め込んだDVDを作り、販売する平福地域づくり協議会=佐用町佐用
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利神城の歴史的価値や、美しさを詰め込んだDVDを作り、販売する平福地域づくり協議会=佐用町佐用
利神城跡周辺の雑草を刈り取る地元住民=佐用町平福
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利神城跡周辺の雑草を刈り取る地元住民=佐用町平福

 兵庫・西播磨の山城を観光スポットとして活用する機運が盛り上がる中、佐用町にある「利神(りかん)城跡」周辺の住民らがPR方法を模索している。地元が誇る国指定史跡だが、現在は石垣や登山道の修復工事のため、あいにく近寄れない状態。立派な城跡は見てほしいが、保護や安全対策もおろそかにできない-。そんなジレンマに悩みつつ、魅力発信の映像制作や景観維持などに力を注いでいる。(勝浦美香)

 同城は利神山(標高373メートル)の頂上に位置し、中世の播磨を支配した赤松一族が築いたとされる。戦国時代には池田輝政のおい、由之が大改修を施し、現在まで残る形になった。山の麓には平福藩の御殿屋敷跡も残る。

 佐用町は本年度から崩落の危険がある石垣や、山頂へつながる道路の整備に取り掛かり、利神山への登山を禁止している。ただ、全ての事業が完了するまでには20年以上もかかるとされ、決まりを守らず無断で登山をする“山城ファン”も後を絶たなかった。

 このため地元の平福地域づくり協議会で、「きちんとした動画を作り、価値や現状を知ってもらおう」と声が上がった。映像制作やデザイン業を営む大嶋啓靖(みちやす)さん(56)=同町=が一肌脱ぎ、1年がかりで動画作りに取り組むことに。昨年春から町教育委員会の現地調査に同行し、その様子や解説を撮影した。

 完成したDVD「守ろう活かそう利神城」は約70分で、全25タイトルを収録。城跡を桜や月と一緒に映した映像などもあり、1枚千円で販売を始めた。同協議会の内山満也会長(69)は「近寄れなくても、石垣の美しさや歴史的な価値を知って楽しんでほしい。その上で、登山が禁止されている理由を理解してもらえれば」と呼び掛ける。DVDの購入は内山さんTEL0790・83・2221。

 また、秋の紅葉シーズンを前に、城跡周辺の草刈りも実施。同地域の大字平福管理委員会のメンバー32人が汗を流し、麓からでも石垣がはっきりと見えるようになった。同委員会の春名政男さん(70)は「きれいに“散髪”した利神城跡を平福の風景と一緒に楽しんで」と話していた。

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