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発掘された古墳の石室を見学する住民ら=宍粟市山崎町金谷
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発掘された古墳の石室を見学する住民ら=宍粟市山崎町金谷

 数多くの古墳が点在している兵庫県宍粟市山崎町金谷地区で、県のため池工事に伴って新たに2基の古墳が確認されていたことが分かった。1基は作業道設置のため掘削が予定されていた場所で、住民グループから「約50年前に須恵器の皿が出土した」との指摘があり、発掘で横穴式石室が見つかった。この古墳は金谷4号墳、もう1基は同5号墳と命名され、いずれも保存が決まった。(古根川淳也)

 金谷地区は山崎町南部の水田地帯にあり、8世紀に編さんされた播磨国風土記では「比治里(ひじのさと)」と記されている。この地域を治めた山部氏一族の墓とみられる古墳が点在しており、県史跡の金谷山部古墳のほか、3基の古墳が知られていた。

 2019年度、工事に備えて市教育委員会が古墳の分布調査を実施し、5号墳が先に見つかった。4号墳は見落とされていたが、地元の山下英男さん(65)が高校1年生だった1971年に須恵器を見つけた経緯があり、住民らでつくる「金谷古墳を守る会」が調査を要望。今年10月13日に石室が発掘された。

 市教委によると、7世紀ごろの円墳とみられ、石室の南半分は40年ほど前の林道工事で削り取られ、天井石などもなかった。風土記に記された山部氏について知る上で、貴重な発見だという。

 このほど地元住民対象の説明会が開かれ、山下さんも参加。「まさか古墳があったとは。50年前の発見が今につながるとは思わなかった」と驚く。同会代表の片山昭悟さん(70)は「県のおかげで、貴重な金谷の古墳が残せてよかった」と感謝していた。

 古墳は石組みが崩れないよう埋め戻され、見学できない。

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