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赤穂の製塩法が仙台に伝わった経緯を記す文書=赤穂市立歴史博物館
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赤穂の製塩法が仙台に伝わった経緯を記す文書=赤穂市立歴史博物館

 江戸時代に赤穂藩の入浜(いりはま)塩田の製塩法が仙台藩の波路上(はじかみ)浜(宮城県気仙沼市階上(はしかみ)地区)に伝わったことを示す文書の原本を、兵庫県赤穂市立歴史博物館(赤穂市上仮屋)が収蔵した。赤穂の製塩職人が現地に呼ばれ、塩作りを伝えた経緯を記す。21日に始まる特別展「播州赤穂の塩づくり」で紹介する。(坂本 勝)

 赤穂では千種川河口の広大な干潟を活用。満潮時の水位上昇を利用して海水で砂を浸す入浜塩田が発達した。広さは約400ヘクタール、幕末の生産量は年間約35万石に達した。効率的な塩作りは瀬戸内海沿岸を中心に伝わり、「瀬戸内十州」で国内の塩の80~90%を生産した。仙台は赤穂の技術が伝わった最も遠い地だ。

 資料は「仙台波路上浜播州赤穂流製塩関係文書」で7通をまとめた巻物。同館が古書店を通じ購入した。最初の1通には1682(天和(てんな)2)年、波路上浜で塩田を開発した佐藤三右衛門が製塩法を学びに播州を訪れた際、浅野内匠頭長矩(ながのり)の家来の役人に頼み、熟練の職人(浜男)2人を連れ帰って2年間雇ったと記す。赤穂で使われていた石釜で塩をたくと品質がよく、出来高も増したと書き残す。

 6通目となる天和3年の文書では、その職人2人が赤穂藩の江戸藩邸に送り届けられたことを記録。このほか、仙台に派遣した浜大工(釜焚夫(かまたきふ))の給金を取り決めた書状などもある。

 同館の木曽こころ学芸員は「文書は仙台の塩作りが発展した経緯を記す内容でいずれも重要な原資料だ」と話す。

 特別展は来年1月19日まで。水曜と年末、1月4日は休館。1月1~3日は臨時開館する。午前9時~午後5時。300円(小中学生150円)。同館TEL0791・43・4600

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