「河内屋」店主に表彰状 佐用・平福の町並み保存をけん引

2021/01/12 05:30

平福地域の発展に貢献したとして、近畿運輸局の局長表彰を受けた原田昇さん=佐用町平福、河内屋

 旧因幡街道の宿場町として知られる兵庫県佐用町平福。同地域の観光業を盛り上げ、町並みの保存活動をけん引したとして、旅館「河内屋」(同町平福)の店主、原田昇さん(88)が、近畿運輸局の局長表彰を受けた。12月下旬、庵逧典章佐用町長が表彰状を手渡すと、原田さんは「平福の魅力発信に貢献できてうれしい」と喜びをかみしめた。 関連ニュース 疫病防ぐおまじないか、飛鳥時代の“墓”から「土馬」出土 登リ田遺跡 兵庫で新たに154人感染 8日連続で100人超 姫路観光PR動画 ミルクボーイ「ネタ作りの旅」予告編が公開

 かつては知る人ぞ知る歴史スポットだったという平福地域。魅力を広く発信しようと、1986年に有志らによる「平福文化と観光の会」が発足した。原田さんは30年近くにわたり会長を務め、景観維持などに奔走。2009年の水害で甚大な被害を受けた後は復旧作業にも汗を流した。
 「町歴史的環境保存条例」の策定にも地元住民として力を注いだ。同条例によって町家保存の動きが生まれ、平福が後に県の「歴史的景観形成地区」に指定されるきっかけになったという。ボランティアガイドを最初に始めた1人でもあり、ユニークな言い回しや丁寧な歴史の解説で団体客を呼び込んだ。
 こうした長年の功労が評価され、本年度の近畿運輸局長表彰受賞につながった。昨年11月には大阪で表彰式が催されたが、感染症対策などを考慮し、町が代理で賞状を受け取り、原田さんに手渡した。「たくさんの古民家を改修し、平福の町並みを残すことができた」と感慨深げに振り返った原田さん。多くの観光客が訪れる現状を喜び、「これからも町の発展を見守りたい」とほほ笑んだ。(勝浦美香)

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