兵庫県佐用町のバドミントンチーム「佐用BJC」に所属する南光小5年の小林佳依(かえ)さん(11)=佐用町=がこのほど、埼玉県で開かれた「日本小学生バドミントンフェスティバル」のシングルスで3位になった。将来の夢は五輪出場という小林さんにとって、この成績は通過点。「最終学年となる次回こそは頂点に」と練習に励んでいる。(勝浦美香)
同大会は、新型コロナウイルスの影響で中止となった「全国小学生バドミントン選手権大会」の代替として企画された。各地の予選を勝ち抜いた強豪が、1月7、8日に埼玉県で開かれた本戦に臨んだ。
小林さんは4年時に出た「全国小学生-」でも3位に入った。1年生の頃にバドミントンを始めたが、少子化が進む佐用では競技人口が少なく、現在のチームでも1人で練習することが多い。チームの関係者は「あり得ないほどの練習量が強さの秘密」と話す。
週6日の練習は、緊急事態宣言の再発令以前は午後4時から10時すぎまで続け、学校が休みの日は一日中ラケットを握っているという。昨年4、5月の宣言期間中も、自宅や屋外でのトレーニングを欠かさなかった。
培った体力と粘り強さで本戦まで順調に勝ち進んだが、準決勝で福岡県の選手に惜敗した。3位という結果に悔しさをにじませつつ、「家族や協力してくれる人のおかげ」と感謝を忘れない。
敗れた相手はこの大会で優勝した。「次は絶対に私が優勝する」と負けん気を見せる小林さん。「将来はオリンピックに出られるような選手になりたい」とさらなる高みを目指している。
