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副町長の人事案を巡り、記名投票の結果を示す画面を見上げる議員ら=太子町議会議場
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副町長の人事案を巡り、記名投票の結果を示す画面を見上げる議員ら=太子町議会議場
任期途中で辞任する意向を表明した沖汐守彦教育長=太子町議会議場
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任期途中で辞任する意向を表明した沖汐守彦教育長=太子町議会議場

 兵庫県太子町の服部千秋町長(61)が提案した副町長人事が、またも否定された。25日の町議会定例会最終日には、2021年度一般会計当初予算案の修正可決もあり、その引責を名目に沖汐(おきしお)守彦教育長(64)が辞意を表明。議員の一部が「町長は職を辞すべき」と発言するなど、対立と混乱の構図が一段と強まった。

 副町長人事案は、現任の名倉嗣朗(しろう)氏(56)が任期を1年残して3月末で退任することに伴って追加提出された。服部町長は、同町出身の元県職員三輪眞己(まさみ)氏(64)=同県西宮市=の起用を目指し「県市町振興課や旧厚生省出向など豊富な行政経験がある」と説明したが、賛成5、反対8で不同意となった。

 質疑や反対討論に立った議員は、早期退職者が3年連続で10人以上となり、管理職が不足して県に派遣を求めた経緯を追及。「足りなければ県から連れてくるのか。育成の努力が足りない」などと批判した。賛成した議員からも「町長は反対討論を真摯(しんし)に受け止めるべきだ」と苦言が出た。

 また、町が提出した当初予算案に、小中学校の特別教室のエアコン設置費が含まれていなかったことで予算委員会が紛糾。議員側の求めで、770万円を増額修正した予算が成立した。

 沖汐教育長は本会議で「熱中症などから子どもの命を守る予算。教育委員会と事前協議を一切することなく町長がカットした」と異例の町長批判を展開。「混乱の責任を取って辞職する」と表明した。沖汐氏によると、設置費は町教委が最優先で予算化を要望し、町長も構成員の「総合教育会議」で「今後協議する」と決めた内容だったという。

 教育長の任期は今年9月末までだが、沖汐氏は取材に対し「町長との信頼関係が崩れた。後任が決まり次第、辞職したい」とコメントした。教育長職務代理者からも「予算を一方的に決定し、教育長の辞意にも困惑している」として、教育委員と町長との協議を求める申し入れ書が提出されている。

 同町の副町長人事を巡っては、服部町長が1期目に町長選で対立候補だった元町議を起用しようとしたが不同意となり、翌年、町幹部の起用案も通らなかった。名倉氏については県が事実上の仲裁に入って派遣し、町議会も同意した。今回の定例会では、監査委員と農業委員の人事も不同意となっている。(直江 純)

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