スキー場、今季の集客上々 屋外レジャー人気が後押し 播磨の3カ所営業終了
2021/03/18 05:30
来場者数が目標に届いた峰山高原リゾートホワイトピーク。営業終了直前にも大勢が訪れた=神河町上小田
兵庫県播磨地域にある3カ所のスキー場が今シーズンの営業を終えた。新型コロナウイルスの影響で都市部からのバスツアー客が大きく減る一方、屋外レジャーとして地元の利用が増え、来場者数が目標を上回ったスキー場も。各運営会社は「まずまずの数字」と評価し、「来シーズンまでにコロナが収束すれば」と期待を寄せる。(吉本晃司)
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2年ぶりに寒さが戻った今シーズンは、暖冬だった昨シーズンに比べ、3カ所とも営業日数、来場者数が増えた。
峰山高原リゾートホワイトピーク(神河町上小田)は、昨年12月19日から今年3月8日まで80日間営業。コロナの影響で大阪、神戸からのバスツアー客は約900人と昨シーズンの約千人を下回った。自家用車も県外ナンバーは約5%減ったが、逆に地元の姫路ナンバーが約5%増え、トータルでは約5万300人が来場。わずかながら目標を上回った。
人工降雪機の台数を増やしたことも奏功し、近隣のスキー場が営業を終了した2月末から3月上旬にかけてスキー客を集めることができた。
太子町から家族連れで訪れた主婦(47)は「昨年から今年はあまり外に遊びに行けなかった。子どもは雪に触れられ、楽しめたようだ」と喜んでいた。
運営するマックアース(養父市)の米田修平支配人(30)は「来シーズンには大阪、神戸方面からの団体客にも戻ってきてほしい」と話し、コロナ禍の早期収束を願った。
ちくさ高原スキー場(宍粟市千種町西河内)は2月22日まで63日間営業。2年前の約5万5千人には及ばなかったものの、約4万人が訪れた。バスツアー客は290人と2年前の7%以下にとどまった。運営するちくさ高原開発企業組合の担当者は「大阪方面から来る週末の利用者は減ったが、岡山方面からは増えた。コロナ禍の中で4万人来てくれたので、よしとしなければ」とする。
ばんしゅう戸倉スキー場(宍粟市波賀町戸倉)の指定管理者は今季から、若杉高原おおやスキー場(養父市)を運営する若杉高原開発企業組合に移った。土日祝日と年末年始の計28日間営業し、約1万人が訪れた。担当者は「初めての運営なので評価は難しいが、来季はすぐ近くにあるおおやスキー場との連携も検討していきたい」と話していた。