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毘沙門天像の解説をする国宝修理所の技師=たつの市龍野町片山
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毘沙門天像の解説をする国宝修理所の技師=たつの市龍野町片山
本尊を納める厨子を撮影するたつの市教委職員=たつの市龍野町片山
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本尊を納める厨子を撮影するたつの市教委職員=たつの市龍野町片山

 兵庫県たつの市龍野町片山の小宅寺(しょうたくじ)の本尊で、秘仏でもある「毘沙門天(びしゃもんてん)立像」が美術院国宝修理所(京都市下京区)で修理され、13日に本堂へ再び安置された。開帳は25年に1回で、次回は2044年の予定。像は10世紀(平安中期)の作とみられ、市教育委員会の学芸員や檀家(だんか)らが貴重な機会を見守った。(直江 純)

 小宅寺は奈良時代の745(天平17)年、行基に帰依した有力者が開いたと伝わる。鎌倉時代には一帯が京都・大覚寺の荘園となり、たつの市揖保町出身の高僧・宗峰妙超(しゅうほうみょうちょう)(大燈(だいとう)国師)が復興した。江戸時代からは真言宗を宗派とし、龍野藩脇坂家の祈願所にもなった。

 本尊は高さ約84センチ。一木造りで木はカヤノキとみられる。光背が失われるなど傷みが激しかったため、2019年11月の前回開帳が終わった後に国宝修理所(京都国立博物館内)へ運ばれ、20年春から1年がかりで修復された。

 失われた両手の指などを補い、光背は新調。虫食い部分も多く、ガスで薫蒸して漆を塗るなどした。担当した技師の湯浅広司さん(66)は「大変いい像だと思う。修理中に見に来た研究者も興味を示していた」と話す。

 市教委の新宮義哲(よしのり)・歴史文化財課長(50)は「10世紀の毘沙門天像はたつの市内では最古級」と評価し、像を各方向から写真に収めるなど調査。本尊を納める厨子(ずし)は安土桃山から江戸時代の作とみられ、豪華な様式を伝えているという。

 多門誓信(せいしん)名誉住職(76)は「寺を開いた豪族や脇坂家、歴代住職のおかげで寺や本尊を守ってこられた。今回の修理を機に、文化財としての価値も判断してもらえればありがたい」と話している。

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