神崎郡3町に新たな住民の足 低床バスや電気自動車
2021/04/09 05:30
神河町に追加導入された電気自動車=神河町鍛治
福崎、市川、神河の兵庫県神崎郡3町で今春、住民や観光客の足となる新しいバスや電気自動車がお目見えする。福崎町では駅と工業団地やスーパーを結ぶバスが1日から本格運用され、6日からは同県加西市に向かう便が運行を始めた。市川町では低床の新しいコミュニティーバスを導入。神河町では1人乗りの電気自動車3台が同町観光協会などで貸し出される。(吉本晃司)
関連ニュース
たんば恐竜博物館へのアクセス便利に 低速の電気自動車「グリスロ」が定期運行
EV充電ケーブルの汚れ・断線・盗難…その“地味に困る”問題をすべて解決 吊り下げ式コードリール型充電器が家庭充電の手間を減らす
スズキが初のEV、出荷開始 インド工場で「eビターラ」
福崎町は、昨年10月から今年3月まで姫路市と連携し、公共交通の空白地域解消などを目的に両市町をまたぐコミュニティーバス「ふくひめ号」運行の社会実験を実施した。JR福崎駅、溝口駅(姫路市香寺町)と福崎工業団地、福崎町中心部のスーパーなどを結ぶ便を運行し、利用実績などを把握。工業団地への通勤利用や、買い物でスーパーや量販店を訪れる高齢者の需要があったことから、運行時刻を見直した上で継続する。
6日からは、加西市、神姫バスと連携し、福崎町の田原地区と加西市中心部を結ぶ便を新設。これまで同地区から加西市街地に直行するバスはなかったが、事前に予約すれば火、木曜に大型ショッピングセンターに行くことができる。加西市のコミュニティーバス「ねっぴ~号」に乗り継げば市立加西病院にも行ける。
市川町は、町内と神崎総合病院(神河町粟賀町)を結ぶコミュニティーバスを更新し、18人が座れる低床バスに切り替えた。スロープを使うと、運転手らの介助で車いすに座ったままバスに乗れる。
神河町もコミュニティーバスのルートやダイヤを変更。利用実態に合わせ、福山団地便、渕北便を中止し、上越知便を1便追加する。また、同町観光協会が貸し出していた1人乗りの電気自動車を2台追加し、3台まで貸し出せるようになった。1台を神姫グリーンバス粟賀営業所(同町中村)、2台を同協会(同町鍛治)に置き、2台に分乗するときは無線通信機も貸し出す。乗車には普通自動車免許が必要。
同協会は27日まで、町民向けに無料体験試乗会を開いている。午前9時~午後5時。29日以降は1台1日2千円で貸し出す。神姫グリーンバス粟賀営業所TEL0790・32・1021、または神河町観光協会TEL0790・34・1001