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タクシーに積み込まれるワクチン=たつの市御津総合支所
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タクシーに積み込まれるワクチン=たつの市御津総合支所
医療機関にワクチンを届ける市健康課の担当職員(左)。看護師資格を持つ=板垣救急クリニック
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医療機関にワクチンを届ける市健康課の担当職員(左)。看護師資格を持つ=板垣救急クリニック

 新型コロナウイルスのワクチンを配送するのに、兵庫県たつの市ではタクシーが活躍している。使用する米ファイザー製ワクチンは零下75度以下の超低温冷凍庫から取り出すと3時間以内に実施医療機関に運び込んで冷蔵する必要があり、看護師資格のある市健康課の非常勤職員らも同乗し、貴重なワクチンを確実に届けている。(直江 純)

 たつの市では、御津総合支所(御津町釜屋)に冷凍庫を設置し、31カ所の医療機関で個別接種を実施している。冷蔵状態のワクチンは5日間で使い切る必要があり、火、金曜の週2回のペースで配送してきた。

 所管するのは健康福祉部健康課だ。市はマンパワーを有効に生かすため、同課で看護師資格を持つ非常勤職員らを配送担当に任命。公用車を使えば運転担当が必要になるため、タクシーを利用することにした。

 配送日は午前8時半までに健康課が入る「はつらつセンター」(龍野町富永)に市内3社が最大4台のタクシーを配車。担当職員は医療機関ごとに分けた注射針や注射器を積み込み、御津総合支所へ向かう。

 ワクチン1瓶には、6人分の量が入っている。同支所では冷凍庫から出したワクチンを、50瓶まで収納できるクーラーボックスや25瓶まで入る発泡スチロール製の箱などに小分けしていく。多ければ1日に計4200人分を運ぶ。

 配送ルートはその都度異なる。タクシー運転手は衝撃に弱いワクチンを守るため、路面状態の良い道を走るなど工夫しているという。医療機関に到着後は、配送担当の職員がワクチンや針などに不足がないかをその場で確認。紛失や損傷、数え間違いなどのミスは許されず「週2回の手配も複雑で緊張する作業です」と気を引き締める。

 実施医療機関の一つ、板垣救急クリニック(揖西町南山)は24時間体制で急患に対応する。第4波のピーク時には、宝塚市など都市部で搬送先を見つけられないコロナ患者の救急車も数多く受け入れてきた。

 板垣有亮(ゆうすけ)院長(39)は「6月以降、急患は少し落ち着いてきた。ワクチン接種をできるだけ進めたい。副反応を恐れる声も聞くが、コロナのリスクの方がはるかに高いので受けてほしい」と呼び掛ける。

 一方、厚生労働省はワクチンの冷蔵保存日数を1カ月間に延長できると5月末に認定した。たつの市でも、6月15日以降は週1回の配送に切り替えることが可能になるという。

 今後も市はタクシーの利用を続ける予定。新宮タクシー(新宮町井野原)の担当者は「住民が待ち望んでいるワクチンを積んで事故を起こすわけにはいかない。安全運転に徹するようドライバーに指導している」と話している。

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