上郡こども園が完成 初の町立 園児120人、9月に開園

2021/06/20 05:30

園舎に囲まれた芝生の園庭=上郡町井上

 兵庫県上郡町では初となる町立認定こども園が、つばき保育所(同町井上)の敷地に完成した。町内の幼稚園と保育所4施設を統合し、「上郡こども園」として9月1日に開園し、0~5歳児計120人を受け入れる。19日に竣工(しゅんこう)式と内覧会があり、町関係者らが完成を祝った。 関連ニュース 明石市内の3公園に保育施設 市内初、待機児童の減少へ弾み 保育所、認定こども園の育休退園基準 市教委が見直しへ 全国教育美術展 新温泉のこども園が初の県教委賞

 少子化や保護者の多様な働き方を受け、上郡、山野里、高田の3幼稚園と、つばき保育所を統合した新施設として昨年から町が整備してきた。開園は当初、4月を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で工期が3カ月延び、秋にずれ込んだ。
 約3770平方メートルの敷地には、芝生の植えられた園庭を囲むように木造園舎が並び、回廊で行き来ができる。3~5歳児の保育室には、園児が心を落ち着かせたり、少人数で過ごしたりできる小部屋も備えた。9月までに、園舎を使って園児同士の交流も図るという。
 この日は約30人が出席し、テープカットの後、園内を見学した。同町教育委員会の担当者は「保育所と幼稚園の両方の機能を生かし、子育て支援につなげたい」と話していた。(勝浦美香)

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