79歳の挑戦、積み木47段積んで「赤穂義士」PR TV「探偵!ナイトスクープ」採用
2021/07/22 05:30
積み木に挑む平田孝光さん=赤穂市役所
兵庫県赤穂市の平田孝光さん(79)が、積み木を赤穂義士の人数と同じ47段に重ねる企画に挑戦している。最初は市の観光振興補助事業に手を挙げたが、あえなく落選。人気テレビ番組「探偵!ナイトスクープ」に応募したところ採用され、収録を終えた。23日に放映される。番組を見た積み木の腕自慢らの挑戦を受け、全国から赤穂へ人の流れを呼び込む狙いだ。(坂本 勝)
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平田さんは市の観光アクションプログラムに初めて応募し、5月の公開審査会に出席した。市に出した資料を審査員がその場で見てくれると思っていたが、資料を手に聞く人はおらず、積み木の趣旨説明は尻すぼみに。ほかの団体がパワーポイントを活用して分かりやすく紹介する中、説明に行き詰まった。追い打ちを掛けるように「積み木が観光につながりますか?」と審査員に尋ねられ、結果は14団体中の最下位だった。
「期待していただけに残念だった」と平田さんは振り返る。一方、ささいに思える依頼にも、解決策を懸命に探す同番組の姿勢に好感を抱いていた。審査員を前に「私なりにこつこつと仕上げたい。テレビ出演に挑戦したい」と宣言した。
平田さんは3センチ角の積み木を使って挑戦。昨年から孫の世代にも参加を呼び掛け、研さんを続けた。高く積むほどバランスが崩れやすく、集中力が必要になる。30段程度までは成功したが、壁に突き当たった。「探偵さんの力を借り、どうしても壁を破りたい」。律義に思いを込めた手紙を送ると、スタッフからすぐに採用の電話があったという。
「びっくり仰天でうれしかった」と平田さん。「積み木の大会を地域から市、全国へ広げ、四十七士の名前も覚えてほしい。赤穂のチャンピオンに挑戦を」と目を輝かせる。
放映は23日午後11時17分から。番組のホームページでも紹介している。