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真夏でもおいしい「なつみ牡蠣」と矢竹義友代表(右から2人目)ら=赤穂市坂越
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真夏でもおいしい「なつみ牡蠣」と矢竹義友代表(右から2人目)ら=赤穂市坂越

 養殖カキの産地、兵庫県赤穂市坂越周辺で「冬の味覚」のマガキを真夏にも取り扱う業者や温泉旅館が増えている。「なつみ牡蠣」の名称で殻付きや料理を販売。猛暑日が続く真夏でもマガキを安全においしく味わえる理由は、カキが生殖しない「3倍体」だからだという。(坂本 勝)

 通常の2倍体のマガキは5月ごろ以降、産卵期に入り、大部分のエネルギーを生殖に使う。このため、栄養分が不足し、身が痩せておいしくなくなる。そこで生命工学を使い、生殖しない品種として開発されたのが3倍体だという。

 3倍体は自然界のマガキよりも染色体が多く、生殖能力がない。産卵しないため夏でも身が痩せず、年間を通じ身が大きい。果物でも種がなく食べやすいバナナや種なしスイカなどに利用されている。

 同市坂越では、光栄水産が2012年に県内で初めて養殖に成功した。卵を持ちにくい3倍体を種ガキにし、養殖いかだで一定の大きさに育てる。籠の中に1粒ずつ入れ、成長をこまめに点検。大きさに合わせて籠を入れ替える。冬のマガキよりも大きく育てて水揚げする。

 矢竹水産も今夏から出荷を始めた。手間をかけて育てたカキは丸みを帯び、立派な殻にたっぷりと身が詰まる。ベトナム人実習生を雇って人手不足を補う中、矢竹義友代表(51)は「なつみ牡蠣を夏場の名産に」と意気込む。実習生のズォン・ヴァン・ハイさん(27)は「とてもおいしいです」と太鼓判を押す。殻付きで1キロ1300円。

 かましま水産も以前から手掛け、新たに取り組みを検討する業者もいる。

 海の駅しおさい市場で海鮮料理店「くいどうらく」を営む嘉陽田征信(かよだゆきのぶ)さん(58)は「地元の養殖業者が開発したなつみ牡蠣を、料理店も一緒に夏の名物として育てていきたい」と期待を込める。

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