野菜の生産者らと交流、食材に理解深める 神戸の青果店が農作業見学ツアー
2021/09/05 05:30
集荷場を訪れ、日頃購入している野菜の生産者から話を聞くシェフら=佐用町豊福
神戸市中央区、元町商店街の青果店「元町マルシェ」が、日頃から取引のある飲食店を対象に、集荷や農作業風景の見学ツアーを行っている。店を運営する「千種商店」(兵庫県佐用町佐用)が企画し、このほど、佐用町豊福の集荷場を神戸のシェフらが訪れた。
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元町マルシェでは、県内各地のアマチュア農家らが栽培した野菜を産地直送で販売している。作り手と購入業者が会話することで、やりがいアップや食材への深い理解につなげようとツアーを企画した。今後も不定期での開催を予定している。
今回は、神戸市内の3店舗からシェフやスタッフ8人が訪問。旬のナスやビーツ、クレソンなどが並び、栽培した野菜を持ち寄った高齢者たちに話を聞いた。
レストラン「ファルピッテ」のシェフ・後藤啓太さん(32)は「元町マルシェの野菜はどれも自然な味わいで、そのままメニュー名になるものも多い。生産者のこだわりを聞き、料理にもっと意味を持たせられそう」と話していた。(勝浦美香)