来春統合の市川中 新制服は紺のブレザー、女子はスラックスも 町教委で展示

2021/09/08 05:30

展示されている市川中の新制服=市川町教育委員会

 来春の統合で兵庫県市川町唯一の中学校となる市川中(同町甘地)の新しい制服がこのほど決まった。将来通学することになる現在の小学生や保護者らの意見も取り入れ、男女とも紺色のブレザーを採用。女子は好みでスカートとスラックスから選べる。かばんも新デザインとなり、同町小畑の町教育委員会で展示している。 関連ニュース <生老病支>がん治療による脱毛 患者会、布製のケア帽子作製 太子拠点「少しでも悩み軽く」 全国のお城ファン集まれ! 9月中旬「エキスポ」、姫路で初開催 世界遺産登録30年記念 琵琶の弾き語り、情感豊かに80人魅了 大藪旭晶さん「耳なし芳一」など4作披露 佐用

 少子化により学級編成や部活動に支障が出てきたことから、町は市川、鶴居両中学校の統合を決め、2020年に準備委員会を設置。保護者らに通学方法や新制服の提案などを行ってきた。
 制服については、性別に関係なく着こなせることを重視しブレザー型を提案。町内全小中学校で20年11月に色が異なる2案を展示し、小中学生の希望が多かった紺色のブレザーを採用した。女子はスカートとスラックスの2パターンを用意し、胸元のリボンもネクタイに変えることができる。新しい体操服は現市川中のデザインを引き継ぐ。かばんは人気の高かったボックス型のリュックサックになった。
 保護者の購入負担軽減のため、新制服の導入には移行期間を設ける。26年度までは現市川中、鶴居中の制服で通うこともでき、兄、姉のお下がりを利用できる。27年4月に入学する現小学1年生からは全員が新制服となる。
 展示の見学に訪れた川辺小6年の男児(12)は「肌触りがよく、生地が自分好み。先生のスーツに似ているので最初はぎこちなく感じるかも」と新しい制服に触れていた。瀬加小5年の女児(10)は「スラックスはかっこいい。スカートとスラックス、どっちも着てみたい」と笑顔だった。
 統合後の校舎には現市川中の建物を使い、鶴居中の校区では新たに通学用のバス停を整備する。新制服などの展示は9月30日まで。町教委こども教育課TEL0790・26・0001
(吉本晃司)

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