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専門医の不在で使えなくなったPET-CT=赤穂市民病院
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専門医の不在で使えなくなったPET-CT=赤穂市民病院
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専門医の不在で使えなくなったPET-CT=赤穂市民病院

 「地域がん診療連携拠点病院」に指定されている赤穂市民病院(兵庫県赤穂市中広)が、がん診断の精密検査機器「PET(ペット)-CT」の運用を6月から休止していることが分かった。画像診断専門医が退職し、不在になったためという。機器には年間2600万円の保守委託料がかかり、同病院は9月末に解約したが、休止中の4カ月分として約870万円を支払うことになった。

 同病院は「後任の専門医を確保しようと大学病院などに当たっていたが、年度内の採用は難しいことがはっきりした」と解約の遅れを釈明。一方で、稼働実績は採算ラインにほど遠く、約1億9200万円で購入した機器は再稼働のめどが立っていない。

 がんの有無を調べる陽電子放射断層撮影装置(PET)と、病巣の位置を特定するコンピューター断層撮影(CT)を組み合わせた機器。運用には、核医学診断の経験が3年以上あり、所定の研修を受けた常勤の専門医が必要になる。

 同病院は第2期構想による新棟建設や最新の医療機器拡充に伴い、2017年8月に導入した。当初は年間約730件の利用を見込んでいたが、実際には17年度=235件▽18年度=307件▽19年度=240件▽20年度=211件-と低迷。人件費や保守委託料の負担が大きく、本来、採算を取るには年間1500件以上の稼働が必要だったという。

 稼働率向上へ21年4月に検診費を9万3500円から7万5千円に引き下げたが、5月末で専門医が退職したため使えなくなった。民間の赤穂中央病院(同市惣門町)には機器と専門医がそろっており、検査が必要な患者には紹介している。

 市民病院事務局は「経営形態の見直しも含めた第三者委員会で議論されると思うが、経営状況を考えると経費の捻出は難しい」としている。(坂本 勝)

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