たつの市長選候補者に聞く 山本実候補(69)無現=自推薦 将来のため必要な改革を
2021/10/26 05:40
山本実候補
現職、元職の一騎打ちとなった兵庫県たつの市長選(31日投開票)。2人の対決は3度目となる。人口減少など課題が山積する中、今後4年間のかじ取り役をどう担うのか。考えを聞いた。(直江 純)
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-2期目に向けた抱負は。
「1期目にかなり行政改革を進めた。給食費を無償化できたのはまだ中学生だけ。小学生にも段階的に導入したい。公約の40項目に、できないことは書いていない。40年間、市役所で働き、市議と市長もした。市を中からも外からもこれほど見てきた人間はいない」
-人口減少対策は。
「いま7万5千人の人口は今後10年たてば6万5千人になると予想されている。すると税収も減る。10年先、20年先を見据えると、単なる行革ではなく統合が必要。体育館や学校などを整理する必要がある」
-自身は技術畑を自認している。
「苦手な分野は文科系に強い副市長がカバーしてくれている。市全体のことを考えて率直に進言してくれる。新型コロナウイルスのワクチン接種も彼の指揮で素早く進んだ。職員時代は気が合うタイプの後輩ではなかったが、あえて彼に頼んで正解だった」
-合併の総仕上げは道半ばか。
「少なくともあと4年は必要だ。多選を目指す首長に思い切ったことはできない。嫌われても将来のために必要な改革を進める」
【メモ】長年、地域のサッカーチームを指導し、「勝負が好きな負けず嫌い」。真夏でもネクタイを外さず、自転車と軽トラックを愛用している。