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濱尾家住宅=赤穂市上仮屋北
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濱尾家住宅=赤穂市上仮屋北
カフェに生まれ変わる蔵と濱尾萌夏さん=赤穂市上仮屋北
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カフェに生まれ変わる蔵と濱尾萌夏さん=赤穂市上仮屋北

 赤穂義士・間喜兵衛(はざまきへえ)の邸宅跡に建てられ、武家屋敷の様式を受け継ぐ兵庫県赤穂市上仮屋北の濱尾家住宅が来春、蔵カフェや貸しスペース、山鹿素行の教えを伝える武士道博物館に生まれ変わる。同家の子孫で空間デザインを学んだ濱尾萌夏(ももか)さん(27)=岡山市=が建築士らの協力で築130年余りの民家を再生し活用する。(坂本 勝)

 濱尾家住宅は明治中期に建てられた。敷地約660平方メートルに2階建ての母屋や離れ、蔵、中庭などが残る。本瓦葺(ぶ)きの入り母屋屋根や間口の式台、2階の虫籠(むしこ)窓などに特徴がある。武家屋敷の様式で母屋が残る古民家は市内唯一といい、1998年に市街地景観重要建築物に指定された。濱尾さんの祖父母が他界し、約8年前から空き家になっていた。

 濱尾さんは空間デザイナーとして東京で働いた後、退職してオーストラリアで暮らし、自然の中で時を過ごす豊かさを知った。現在は岡山市のコーヒー専門店で働く。「古民家の良さを伝え、居場所として残そう」と決意した。

 景観重要建築物のため外観を大きく変えられない条件を踏まえ、蔵をカフェに改装することにした。古いたんすをカウンターに、母屋の建具をトイレの扉に活用。厳選した豆を焙煎(ばいせん)したコーヒーを独自のブレンドで提供する。母屋1階はフリースペースの「縁側工房」として貸し出し、2階では赤穂山鹿素行研究会が素行の唱えた武士道を紹介する。

 再生に協力するNPO法人「まちなみ活用支援ネット」の酒井宏一代表(66)は「義士の邸宅跡の建物で観光資源の一つになる」と期待。濱尾さんは「武家屋敷の文化を保存し、新たな形で記憶を紡いでいく居場所に」と願う。

 市のクラウドファンディング応援事業で寄付を募り、設備費に使う。サイト「キャンプファイヤー」で22日締め切り。動画も作り配信中。

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