播磨高原東中学校(兵庫県たつの市新宮町光都2)の2年生有志が、ボランティアで劇を披露する「光都チャレンジャーズ」として活動している。地域を元気づけるのが目標で、現在のメンバーは8人。「トライやる・ウィーク」でお世話になった西栗栖こども園(同市新宮町鍛冶屋)で初公演に臨み、昔話をアレンジした作品を披露した。
同校の前田希歩(のあ)さん(13)が同級生に声を掛け、夏に結成した。新型コロナウイルス禍が続く中、前田さんは「劇を通して楽しい体験を届けたい」と思いを語り、初公演が決まると、小さな子どもたちにも伝わるよう脚本を考えた。メンバーも部活の合間を縫うなどして練習を重ねた。
園では3~5歳児30人を前に、泥棒の兄弟が改心する昔話を基にした劇「光の山のキセキ」を披露。衣装や音楽も準備し、園児たちは場面が変わるごとに大喜びだった。
トライやるで園を訪れた今井涼太さん(13)は「一緒に遊んだ子どもたちと、お世話になった園に恩返しできてよかった」。前田さんも「反応が心配だったけど、たくさん笑ってくれてほっとした」と話した。今後も施設や学校園を中心に活動を続けるという。(勝浦美香)
