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意匠を凝らした「染形紙」が並ぶ企画展=有年考古館
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意匠を凝らした「染形紙」が並ぶ企画展=有年考古館

 赤穂市立有年考古館(兵庫県同市有年楢原)で企画展「染の形紙-紺屋・松岡家」が開かれている。同館の創設者、松岡秀夫氏(1904~85年)の生家が紺屋(染物屋)を営んでいた際に使われていた「染形紙」や焼き印など約50点を展示している。来年1月10日まで。

 眼科医だった松岡氏は40代から考古学者らに学び、1950年に同館を開設した。精力的に発掘調査し、県内外の遺跡や文化財保護に努めた。

 文化財は住民に見てもらってこそ価値があると、当初から入館は無料とした。財団法人で運営し、2011年11月に市立施設に引き継いでから10周年を迎えた。

 同館には松岡家が江戸-大正期に使っていた「染形紙」639枚が残っている。企画展ではその一部を披露しており、浴衣や布団地、裃(かみしも)に用いられた繊細で美しい「形紙」などが並ぶ。

 花鳥風月の華やかな柄や縁起物を用いた「中形(ちゅうがた)」▽幾何学的文様や小さな点を連続させた「小紋(こもん)」▽大きな画題を一つだけ染めた「大紋(だいもん)」-など分類を紹介。三木・三星(みつぼし)屋の小紋「七宝(しっぽう)」や伊勢・山中屋の小紋「鑿(のみ)と玄翁(げんのう)」、「剣菱」など酒蔵の屋号や印をちりばめた伊勢・松田屋の中形「酒尽くし」など、粋を凝らした品々を鑑賞できる。

 江戸末期の慶応年間に流行した民衆運動「ええじゃないか」が山陽道の宿場町、有年宿に伝わった際に使われた手拭いの「形紙」などもある。

 同館専門員の篠宮欣子(よしこ)さん(60)は「ぜいたくが禁じられ、染め物の色も派手にできなかった江戸期にも、武士や庶民が制限の中でおしゃれを楽しんだ様子が分かる」と話す。

 無料。火曜日と28日~1月4日は休館。有年考古館TEL0791・49・3488

(坂本 勝)

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