兵庫県市川町上瀬加の十柱(とばしら)神社に25日、来年の干支(えと)、寅(とら)をかたどった高さ約3メートルの干支飾りが奉納された。地元老人会のほか子どもたち約20人も参加し、上瀬加公民館から同神社まで約150メートルを引いて運び、地域の平穏を祈った。
高齢者の交流や地域活性化のため、老人会や地元農家でつくる古代米保存会が11年前の卯年から始め、今回で干支が一巡した。飾りは古代米保存会が提供したわらを使い、老人会のメンバーらが同公民館で4カ月かけて作った。
これまでも手掛けてきた老人会の野中峻さん(78)がデザインし、「風呂に入ってくつろぐトラをイメージした」という。古代米保存会代表の木村義広さん(80)は「トラは家族や子どもを大切にする。皆さんも家族を守り、コロナに負けず健康でいい年にしてほしい」と話していた。(吉本晃司)
