誰かの役に立ってほしい 小学1年生が「ヘアドネーション」 医療用かつらに髪提供
2021/12/26 05:30
切ったばかりの髪を手にする横田凛さん=姫路市網干区垣内北町
がんの治療やけがで髪を失った子どもたちに医療用ウイッグ(かつら)を提供する「ヘアドネーション」に協力しようと、兵庫県太子町の石海小1年横田凛さん(7)が25日、姫路市網干区垣内北町の美容院「ヘアーズゆうの」で腰まで伸びた髪をカットした。長さ約40センチの髪の束が五つでき、凛さんは「誰かの役に立ってほしい」と笑顔で話した。(地道優樹)
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母多栄さんが髪を寄付する知人の活動を知り、凛さんに提案。ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」の髪の長い主人公に憧れもあったが、「困っている子のためになるなら」と協力を決めた。
凛さんはこの日が初めての美容院。最初は「切られすぎないか心配」と緊張した面持ちだったが、カット後は鏡に映った自身の姿を見て「かわいい」とはにかんだ。凛さんは「担任の先生みたいな髪形になり、走りやすそう。また6年生になったら寄付したい」と首をさすった。
髪は自宅に持ち帰り、ヘアドネーションを仲介する大阪市のNPO法人へ郵送するという。