赤穂城跡で愛を誓い合う 新婦の古里で結婚式 恵比寿大黒舞、地酒で鏡開き…歴史・文化生かした演出
2021/12/30 05:30
赤穂城跡本丸御殿跡で祝福を受ける本多竜誠さん(左)と穂乃香さん=赤穂市上仮屋
赤穂義士の古里で結婚式を挙げ、生涯の思い出にしてもらう「赤穂お城ウエディング」が兵庫県赤穂市上仮屋の赤穂城跡で開かれた。赤穂の歴史や文化を生かした演出が用意され、親族や友人らが新郎新婦の門出を祝った。
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結婚式を通して地元の良さを見直してほしいと、赤穂市民らでつくる実行委員会がカップルを公募。赤穂藩主が暮らした本丸御殿跡を主舞台にし、赤穂の祝い事に欠かせない恵比寿(えびす)大黒舞の披露や地酒の鏡開きなどを企画した。
晴れの日を迎えたのは本多穂乃香さん(22)と竜誠さん(21)=神戸市。穂乃香さんは赤穂で育った。
穂乃香さんが白無垢(むく)姿、竜誠さんが白い羽織はかまで四十七士を祭る赤穂大石神社で挙式。人力車で城内を巡り、本丸門をくぐり抜けた後、親族や友人らが折り鶴シャワーで祝福した。藩主の御殿跡では、事前に体験した赤穂緞通(だんつう)の完成作品を披露した。
2人は6月に結婚し、9月に長女莉乃羽(りのは)ちゃんが生まれた。穂乃香さんは「古里で友達や両親に見てもらえて本当に良かった」と喜び、「支え合って、笑顔でいられる明るい家庭に」と竜誠さんと誓い合った。
(坂本 勝)